ニセブランド中国&トルコ その1 | SKYのブログ

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オーストラリア、シドニーから

私の行き付けの歯医者、East Wood Dental のロビー待合室に Palsonic という刻印プレートの「豪州製のテレビ」があるのですが、日本のPanasonic に酷似しているのでいつも “苦笑” しています。 でも、このテレビ画像もかなり鮮明、故障もしないようです。 この会社1958 (昭和33) 設立。 

松下電器産業が海外向けにPanasonic を使用したのは1966年(昭和41年)、社名を変更したのが、2008年(平成20年)、その50年も前にすでに会社が出来ていたので Panasonicも告訴する訳に参りません。いまのところ市民権を得たごとく、シドニーのほかの場所でも、このブランドを時々見かけます。 

商標権は速い者勝ちと云いますから、パナソニックが告訴しないのは、裁判では勝ち目がないと判断したのでしょう。

私が現役時代に一番笑ったのは Samsonite サムソナイト と酷似の Simsonite シムソナイト という模倣スーツケースを外国人旅行者が愛用していたのを発見したときです。 まさに、コピー商品、本家の製品と比べてかなり劣悪なスーツケース、明らかに詐欺商法と云えるもの、Made in China でした。

話しは変わりますが、下記に紹介するのは、本物をそっくり真似たものから、まぎらわしい類似不当表示の看板まで、やりたい放題「無法地帯」の中国の現状です。そればかりか、日本のインターネット、Shopping サイトに本物と全く同じロゴを使ってニセ版を演出後Fishing 詐欺をする「違法偽サイト被害」も続出しています。

中国人は古来、国家を信用していないばかりか、社会も人間も信用していません。
中国の諺に「一人で廟に入るな、二人で井戸をのぞくな」とあります。一人で廟に入ると、悪い坊主のカモにされ、殺されて金品を奪われてしまうかもしれない。

二人で井戸をのぞくと、相棒に突き落とされる危険があるという意味です。 このような人間不信の社会で生き残り、競争に勝つためには顧客の信用よりも目先の利益に走ってしまいます。

世界中で今大きな問題になっているのは、中国の「偽ブランド商品」・・・・・何年たっても一向に減る気配がありません。

知的所有権の盗用コピーは別としても、薬、タバコ、酒、食品など、人が健康を害したり、悪くすれば命を落としたりしてもおかまいなしに、どんどんコピーを作ってしまいます。

中国政府は「打仮運動」と称して偽ブランドの追放キャンペーンを行っていますが、ほとんど効果がありません。

現在の中国は、「公金横領、賄賂横行、汚職天下の国であり、偽物天国である」と世界中から批判を浴びています。

今日も中国のどこかで偽プランド品が製造され、世界にばらまかれているのです。また、別のサイトのコメントによれば・・・・
「嘘でぬりかためられた人間不信の社会の中で、中国人は上から下まで騙しあっている。中国政府はマスコミを通じて民衆をだまし、民衆は「面従腹背」(めんじゅうふくはい)で良民を
装いながら国家を食い物にする。 中国人社会で詐欺師、ペテン師が暗躍し、偽物コピーが氾濫するのは当然なのだ」と強烈に批判しています。

「中国人は偽ブランド品をつくる意識ではなく [真似る] ということをしている。 これは儒教でいうところの、尊敬している師匠から「学ぶ、真似る」と同じことであり、
むしろ現品は良いものであるから、そこからデザインを頂こうという発想がある」・・・・とのコメントも・・・


孔子いわく、「すべての教室に知識を広めるべく、学者の偉大な作品を模写して学べ」

この論理を知的財産権が生じる世界で行使してしまっているので、当然のことながら、文化的摩擦が生じてしまいます。

ちなみに、中国では店と客が「偽物であってもそれを互いに承諾して売買し個人で使用」するのは構わない、

「偽物であることを隠して本物だと言って売った場合は詐欺に当たるので罰せられる」と解釈して皆さん、堂々と商売をしています。

(中国の現行法律ではそういう解釈も成り立っています)


中国は「ニセモノ大国」、「パクリ大国」(掠め取る、騙し取る)といっても決して言い過ぎではありません。

中国当局が2011年に国内で押収した商品の総額は663億円分相当であり、その規模の大きさをうかがわせています。

また、アメリカでも政府が押収した物品の6割以上が中国産のニセモノであるため、まだまだ根絶には程遠いと云えます。

次のコメントは的を得ています・・・・

「いや、歴史を見れば百年くらい昔は 日本も欧米のコピーばかり作っていた時代もあった。数百年前はヨーロッパがインドや日本や中国のコピーを作っていた時代もあった。
遅れた国が先進国に追いつきたいと思えば、まずコピーから入るんです」


ただ、今の中国は、ライセンス料を払わない無断コピーをするばかりか、本来日本がオリジナルであるものを中国で商標登録し、本家に商標使用料を払わせるなどと言う

言語道断なことも。 日本もかつて、1950年~1960年代はコピー品製造大国だった為、アメリカから、「粗悪品日本」の汚名を着せられていました。

その日本が、今では技術大国となり「日本商品に勝るものなし」と称されるほど、世界中からその品質の高さが認められています。 日本人の努力と研究開発の賜物でしょう。

シドニーではいわゆる白物家電と云われる洗濯機、冷蔵庫、そして黒物家電のテレビは韓国製に凌駕されてしまいましたが、カメラについてはほぼ100% Made in Japan.
しかし、最近ではカメラのニセブランドもかなり世界の市場に出回っているそうです。

コピー商品摘発、過去最高=9割が中国、2万8000件-20132014年3月13日、財務省発表>

財務省は2014年3月、2013年の税関による知的財産侵害物品(コピー商品)の摘発実績を発表した。輸入差し止め件数は前年比5.7%増の2万8135件となり、過去最高を更新。

被害額は、正規品の価格で換算すると約130億円に上る。

インターネット取引の普及や国際郵便の発達を背景に小口郵便を使った個人輸入が伸びているため、摘発件数はさらに増加傾向にある。


輸出元は、中国が全体の91.9%を占めた。9年連続のトップだったが、割合は前年(94.0%)に比べ低下した。その他は、香港が3.7%、シンガポールと韓国が各1.2%など。
摘発した物品数は628187点。偽造薬の大口摘発があった前年の6割弱にとどまった。

最も多かったのはスマートフォン(多機能携帯電話)のケースなどの携帯電話・付属品で、42.6%増の8万9701点。

ダイエット用として人気が高いダンスのDVDなど、CDDVD類は約2倍の3万7000点に急増した。(2014/03/13


    「ドイツ人が発明して アメリカ人が製品化し イギリス人が投資して フランス人がデザインして イタリア人が宣伝し日本人が小型化して 中国人が海賊版を作り 韓国人が我が国のオリジナルだと主張するんだろう?」