世界のダイヤモンド その1 | SKYのブログ

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オーストラリア、シドニーから

ダイヤモンドと云っても男性には余り興味のない話。 単なる “ 輝く石 ” にすぎないと思っている人も多いと思います。

ところが、適齢期になり、婚約者に婚約・結婚指輪をプレゼントする話になると、興味なしという訳にはまいりません。 

あちこち宝石店に足を運んでダイヤモンドの相場と予算を照らし合わせながら値踏みして冷汗をかくことになります。

私は現役時代、関連会社に出向、その会社の「宝飾部」が、宝石第一号店を大阪駅前に構えていました。 

そこで宝石の展示販売会場に何回か助勤に駆り出されて驚いたことは、宝石にのめり込む主婦が沢山いるという現実でした。


あり溢れるほど宝飾品を自宅の貴重品箱にしまってあるのに、新しい宝飾品を見るとたまらなく欲しくなるタイプの方です。

あの宝石をみる鋭い目つき、何かに取り憑かれたような「眼指」(まなざし)、執念のようなあの迫力は今でも忘れられません。

多くの女性にとって本物の宝石は、誇らしい気持ちを与えてくれる “お守り” のような感覚があるのでしょう。

女性は「永遠の美」に対して憧れがあり、そして宝石はある意味での「癒し」自己満足できる証しともいえます。

そして、殆どの男性は、あの「小さな米粒のような宝石」に高い金額を払う事に、不思議な感覚とギモンを感じているのです。

私は宝石にはまったく興味がなかったのですが、その後1か月間の「ダイヤモンド基本講習」を社命にて受講、勉強をしました。

例えば、4C(フォーシー、英語: four Cs)とは、カットされた宝飾用ダイヤモンドの品質を評価する国際基準ですが色(カラー color)、透明度(クラリティ clarity)、重さ(カラット carat)、研磨(カット cut)の4点から評価した結果がダイヤモンドの価格を決める基準になるのですが・・・・その鑑定方法の勉強をしました。

さらには本物に酷似しているジルコン、キュービックジルコニア、本物ダイヤモンドとの区別の仕方など、ルーペを使って勉強したのですが、鑑定士の素質がないことがわかり、後に「ワインの輸入業務」に鞍替えとなりました。

貴婦人を相手に接客するのには、温和な人柄ときめこまかな配慮ができる人物が最適なので、私のような顔つきの悪い男は接客業にはイマイチというのが最大の理由でしょう。 ご婦人を喜ばすホメ言葉も必須の条件なのです。


本物に酷似している別の個体、模造ダイヤ(キュービックジルコニア )の存在は女性であれば誰でもご存じでしょう。

ダイヤモンド の模造石として人工的に造られたのが キュービックジルコニア (人造品) なのです。

複屈折率の差が判断材料になりますが、正直、目視しただけでは、これもまた、なかなか本物と区別がつきません

ジルコニア、キュービックジルコニア、本物ダイヤモンド、この3種の区別は素人にはすぐには判別がつきません。

親の代からの財産を何十年も引継いで 後生大事にしまっていたダイヤモンドを専門家に鑑定してもらったら キュービックジルコニアであったという話は何度も聞きました。 特に1930年代~1970年代の宝飾店ではニセものを本物と偽って大金を稼いた宝石卸商のグループが暗躍していた時代があったからです。 理由は本物なのに安物のダイヤモンドよりもキュービックジルコニア

の方がより美しい輝きを放つ場合があるからです。


今日、世界的に有名な女優さんでも、外出する際は 4C が酷似したジルコニアを使って、本物(何千万円もするダイヤモンド)は自宅の金庫に大事に保管しているとのこと。 第三者がちらっと見ただけでは、本物、偽物の区別はほとんどつきません。

今、ダイヤモンドが宝石の王様として君臨しているのはデビアスという企業が頑なにダイヤモンドの地位を守り続けてきたからです。
その戦略は100年以上にも渡るデビアスの歴史に隠されています。

  

かつて紀元前の昔から、ダイヤモンドはルビー(Ruby)と共に限られた支配層だけが持つ希少な宝石でした。
しかし、1867年に南アフリカのキンバリーで巨大なダイヤモンド鉱脈が発見され、ダイヤ原石の供給が爆発的に増加して、原石の乱売は
ダイヤ採掘業者の経営を非常に不安定にしました。

そこに、イギリス人政治家セシル・ローズ(後の南アフリカ共和国の首相)が
ロンドン 財閥  ロスチャイルド 家(ユダヤ系の資本)融資 もとりつけて1888年にデビアス鉱山を設立。この会社は、ほぼ全キンバリーのダイヤモンド鉱山 をその支配下に置き、全世界のダイアモンドの9割を独占するに至りました。

 

その後、ロシアに新しい鉱山が発見されて、国営企業「アルロサ」が誕生。デビアスの世界価格に対抗して、常に安売りをして市場を

荒らしていました。 デビアスは長年この安売りに悩まされていたのですが、この度、ダイヤ業界に異変が起きました。(その1 終)