大阪地下鉄:携帯工事が難航 カーブ多く老朽化も壁 | 情:えれぴょん~・・・帰ってきて(つд;*)ニャン…更新が少ない、情報ブログ・・・w

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地下路線での電車走行中にも携帯電話の通信が可能になるアンテナ設置工事について、今年度中に全線で完了させるはずだった大阪市営地下鉄の目標に黄信号がともっている。全国の地下鉄の多くが既に整備を終えているなかで、大阪市の設置率は5割に満たない。災害時の連絡手段の確保やサービス向上などのため整備が急がれるが、カーブの多さや老朽化から難工事になっており、全線での利用開始は来年度にずれ込む見通しだ。

 工事に市費は投入されず、携帯電話会社などでつくる公益社団法人「移動通信基盤整備協会」(東京)が全工費を負担して進めている。

 大阪市では昨年3月に工事が始まり、地上路線の南港ポートタウン線を除く8路線全てで、今年度中の利用開始を目指している。しかし現状での設置は、トンネルの総延長121.9キロに対し、53.9キロ(約44%)にとどまる。通信可能となったのは、御堂筋▽中央▽堺筋の3線の全区間、長堀鶴見緑地線の蒲生四丁目-門真南、四つ橋線の西梅田-花園町。四つ橋線の残り区間は近く整備を終える見通しだが、谷町▽千日前▽今里筋の3線は全区間で整備できていない。

 東京メトロや都営地下鉄は今年3月から全線で通信可能となり、札幌、仙台、名古屋、福岡の各市も既に完了している。横浜市は年内に整備を終える見通しという。また、京都市は烏丸線で整備を終え、残る東西線も来年前半には完了予定だ。神戸市も来年早々に着工し、数カ月でサービスを始めるという。

 大阪での整備の遅れには理由がある。同協会によると、アンテナやケーブルはトンネルの壁に取り付けるが、他の地下鉄に比べ(1)カーブが多い(2)配電盤や信号機などの設備が壁に多く設置されている(3)老朽化に伴う漏水が多い--などの難点がある。さらに、作業時間は終電から始発までに限られるうえ、交通局が同じトンネル内で耐震工事をしており、時間調整も必要という。協会担当者は「難易度は大阪が最も高い」と漏らす。

 市交通局は、「乗客の強い要望があり、災害にも備えてできるだけ早く全線でサービス開始したい」と話しているが、目標達成については「かなり厳しい」(担当者)とみている。