流宮書斎【別館】 -5ページ目

流宮書斎【別館】

自分用の読書メモとなっております。

公共図書館活用中。

流宮では近ごろ主に積ん読。。。

071007_0654~0001.jpg

私事ですが、しばらく入院しておりました。
数日のつもりが約半月にも延びてしまいまして、持参の本もお見舞いに戴いた本も読了してしまい。

待合いの本棚や売店の本棚を探る毎日でした(笑)。<穏和しく寝てろ。

で、見つけたのがこれ。待合いにはありがちですね。


実は入院の半月ほど前、津軽旅行に出かけておりまして。

お、五能線!と思って手に取りました。


まぁこの方の作品は、そうやってつい手に取っちゃうんですよねー。

だいたいタイトルに地方色ついてると、そりゃあ縁のあるヒトは引っ掛かりますよ。

で、例にもれず引っ掛かったのは自分ですが。


僅か半月前の記憶なので、駅や街並みまで詳細に思い浮かべられて、ちょっと楽しくもあったのですが。


読了。

・・・・・・び、病院じゃなかったら(しかも消灯後じゃなかったら)、床か壁に叩きつけてたな!!!パンチ!


いや、前にもやりました。えぇやりましたとも。投げつけました。

わかってたのに。・・・わかってたんだけどなぁ。


以下、ネタバレ(でもないか?)。

ネタはバレないけど、結末書いちゃいますよ。

この方の作品を読むひとは、そういうトコ気にしないかもですが。



全編で、A・B・Cという殺人事件がありまして。

そもそも十津川さんは、後輩が巻き込まれたAの事件で捜査に乗り出して、

その後起こったBの事件との関連性を求めて、Cの事件に居合わせたわけですよ。


それでうまいことこの最後に起きたCの事件を解決して、被疑者を逮捕するんです。


で。ラスト。

“一連の犯人である○○が逮捕された事で、近いうちにAとBの事件についても供述されることだろう”


・・・・・・はいぃ!?むかっ


つい、表紙とか奥付とか、確認しちゃったよ!

これ前後編じゃないんですよ!? 一冊読みきりよ!?

これが、次巻につづくなら面白そうですよ。

Cの犯人の自供で、実はAとBの事件がひっくり返るんじゃないか、とかさー。

でも、違うのよ。

これで終わり、なのです。

なに、その投げっぱなし。

そりゃー犯人が自供したら事件は解決だろうけどさ。

そこ、わざわざ書くのも興ざめな話かもだけど。

・・・でも!!!


・・・・・・ダウン


ああぁ、またやっちゃったよ。

これだから普段この方の作品読まないのに。

徒に巨匠をこきおろすつもりもないのに。

数年に一度くらい、タイトルの地方色につられて手に取っちゃうのよね・・・

あーぁ。

ま、時間つぶしにはなりましたよー。


≪新潮社 ノベルス≫171P

ISBN:978-4-10-334421-6

071008_1046~0002.jpg


古き(?)佳き、新本格初期ファンのための一冊ですね。
帯には“もどかれた”方々の手書きコメントが。・・・手にとらずにはいられませんよー。
もう、新本格オールスター!って並びで、帯をみるだけでうきうきします(笑)。
歌野くんが書いてる『最近見ないと思ったら!』というコメント。これに尽きますねー。

なにやってるんだろうと思っていたら、こんなコトしてたんですか霧舎くん!という感じ。
帯裏にご本人が書いているように『すきま産業』的な作品ではありますが、需要はなかなか多そうねー。

まさか本歌の作品を知らずに手をとるヒトも居ないだろうとは思いますが。
これは原作(と云って良いものか)を読んだことがない人が読んだら、果たしてどうなんでしょう?
“もどき”ネタが唐突な印象受けるので、まったく設定が理解できないかもですね。
とはいえ、もとの作品をなぞっているわけではなくて、それぞれエッセンス的な使い方をされていて。
そのあたりが“もどき”の所以なのでしょう。
ネタバレはあるものの、これを取っ掛かりに初期の新本格作品を手に取るというのもまた良いのかもです。

それぞれを再読してからまた読み直すのもまた一興・・・かもです。
結構忘れちゃってるよ。意外と昔なんですよね、新本格ブームの頃って(笑)。

まぁ個人的にはもっと元の作品がフューチャーされているのかと思って読み始めたので、ちょっと物足りなさが残ったかなぁ。
あとはこの作品が光文社さんから出た、というのがとっても興味深いトコロですよねー(笑)。

あぁでも、こういうお遊び作品も面白いし、他に青春なんとかを書いていても良いんだけど!
霧舎くんには是非とも、“あかずの扉研究会”の続きを書いてもらいたーい!!!

≪光文社 カッパノベルス≫335P
ISBN:978-4-334-07658-0