他人事を、自分事にする。
≪日本経済新聞出版社≫221P
ISBN:978-4-532-16594-9
未読でしたのでこれを機会に手にとってみました。
前作よりも章題がオカルト寄りに思えて、これ本当に学者先生が解く謎になるのかしら? と思わせます。
(それを思わせることさえも狙いのうちなのでしょうが。)
それが、読んでみると実は前作よりもミステリ色が強かったかなぁ、という印象が残りました。
ちょっとだけ、トリックに足をつかう感じの部分が多かったかも。
もちろん湯川助教授は安楽椅子探偵ではないので、そういうフィールドワーク的な展開もなかなか面白い。
アクティヴな学者!素敵!(笑)
第四章“絞殺る(しめる)”が、流好みのお話しでした。
“どちらかが彼女を殺した”を読んだ時のようで、思わず実験考察したくなってしまうー(笑)。
東野くんの作品は、他の探偵ミステリと違って探偵役が全編を通して登場するのではなくて、短編でもなんとなく群像劇的な感じに読めるのが面白いんだよねー。
この続編が、かの“容疑者xの献身”となるワケですが。
トリックの量産は大変だけれど、またこのカタチの短編集を書いていただきたいものです。
来年“x”の映画が公開される頃、それと併せて新作が発表されないかなぁ![]()
≪文春文庫≫270P
ISBN:978-4-16-711008-6