どうしてこんなことになったのだろう?

自分自身の記憶を確かめてみる。

今朝は下田の道の駅に行き、みのりがお腹すいたと言い出したので、
その中にあったすし屋で軽い昼食をとった。もちろん代金は割り間という名の古持ちだ。

その後は寝姿山でみのりが子供のようにはしゃぎまわって、ロープウェイで山を下った。
みのりはそのロープウェイの中で眠ってしまったのだ。

ロープウェイが停留場のようなところについて、起そうとしても起きる気配0だったので仕方なく負ぶったわけだ。

川のわきをオレンジ色の夕日が照らし、そよ風が吹いた。

みのりは、古の背中ですやすや眠っている。

かわいいなと古は純粋に思った。

守りたくなるようなそんなかわいさ。

古 剛(いにしえ つよし)は伊藤 みのりを好きになっていた・・・・のかもしれない。

寝ているみのりを負ぶりながら家まで歩いていた。
「俺はあと何回この景色を見ればいいんだ・・・?」
と赤羽翔太はつぶやいていた。

カラスを連想させる黒い喪服姿の人達。

親戚はそれなりに多いかも知れないが、いずれも知らない人達だ。

また引っ越すことになるのか?
そしたら今度は全く知らない人達のところに行くことになるぞ・・・

そんなこんな考えているうちに親戚一同集まってなにやら会議のようなことをしていた。

お題はやはり自分・・・
赤羽翔太のことだった。

期待薄かもしれないけど本人の意思として
ここを動かない
ということを伝えて自室に戻った。

通夜とか葬式とかの流れはなんとなくだが一応わかる。
といっても、ほとんど親戚や葬儀屋まかせなのだが・・・

トントンとノックする音が聞こえたので、
明けてみると白川美咲が入ってきた。

美咲「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
翔太「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
美咲「・・・・だいじょう・・・ぶ・・・?・・・・」
翔太「・・・ああ・・・」
美咲「また・・・引っ越すの・・・?」
翔太「多分・・・まだ分からないけど」
美咲「そう・・・・引っ越しても私以外の女の子と仲良くしないでよ・・・!・・」
翔太「わかってる・・・」

翔太は少し笑って見せたが少しムリがあったみたいだ。
翔太の目の下あたりに美咲の手が来ていた。

どうやら知らぬ間に泣いていたみたいだ。

美咲「男の子なんだから泣かないの・・・ね?」

そして美咲の顔が近づいてきて
そしてお互いに目を閉じて
さらに顔と顔が近づいて
お互いの体温が分かるくらいに近づいて
さらに接近して・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

唇が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

重なった。


とんとんとんとんっと
階段を上ってくるような音が聞こえて

美咲と翔太は急いで離れて普通に話してたような体勢に入った。
ノックし、ドアを開ける人物は、
今日あった中で一番年がちかい従妹である
錦野紗江(にしきの さえ)通称さえねぇ
だった。

としが近いといっても5才差なのだが・・・・

さえねぇ「あれ?しょうちゃん彼女~?」
さえねぇは明るく声をかけてきた。
翔太「どうでもいいだろ。ところでさえねぇ用があって来たんじゃないの?」
さえねぇは親族会議の結果を伝えるようだった。

翔太「どんな結果になろうとも俺はここを離れない。わがままだと罵倒されても。」
さえねぇ「そういうだろうと思ってた。だけど、しょうちゃんは私とここでくらすよ」
翔太はえっと思った。

翔太「えっじゃあ吉良さんもここに暮らすの・・・?」
さえねぇ「あっ吉良のことはふっちゃった♪」
翔太「ふっちゃった♪って・・・」

さえねぇは一時間ほど愚痴を言い続け、結果的にここで従姉弟同士が暮らすことになったらしい。

翔太は一時間愚痴を言われ続けるのは流石に応えたが、ここに住めるということで満足していた。
カタカタカタカタカタカタ・・・

部屋でキーボードを打つ音が聞こえる。

伊藤みのりはキーボードを打っている主に近づいた。

伊藤「つよし君?」
古(いにしえ)は、伊藤の姿を確認するなり、
少し笑いながら答えた。
古「あっ起きてた?」

伊藤は古が今何をやっているのか知りたくて聞いた。
古は仕事と答えた。

伊藤は古がSEをやっていることを思い出した。
古曰く、
インターネット回線を利用して遠隔操作で仕事をしているらしい。

古は古なりにわかりやすく説明したのかもしれないが伊藤にはさっぱりだった。

伊藤はインターネットは、どっかのサイトにいったり、ブログを書いたりする程度の認識だったので
インターネット回線を利用して遠隔操作と言われても、
全くもって次元の違う話である。

伊藤は「全くわかりません」のオーラ丸出しで
すごいねと言った。

古はそろそろ仕事終わるからどっか行く?と誘った。
伊藤は電車のアナウンスで寝姿山(ねすがたやま)がどうのこうの言ってたのを思い出し、
そこに行きたいと言った。

古は仕事が終わったのかパソコンを閉じながら言った。
古「寝姿山ねぇ~。ここから歩いて行けるよ。あ~だけどロープウェイしか行きかたわかんないw」
伊藤「じゃあそれでいいよ。」
古「だけど、ちょっと寄り道しよう」
伊藤「?」
古「ん~なんていうんだろ・・・」
と古は少しの間考え込み言った。
古「ロープウェイの料金ちょっと高いから、
  ベイサイド下田(だったかな?)っていう道の駅
  があるからそこ行ってロープウェイ代が少し安くなるチケットを
  もらってくの」
伊藤「へぇ~道の駅なんてあるんだ~。ちょっと行ってみたいな~」
伊藤は目を輝かせながら言った。
その日は雨が降っていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何にもない部屋でボケーと赤羽はテレビを見ていた。

テレビ「今日は全国的に雨の日となるでしょう・・・」
と雨の予報を流していた。

そこにピッピッとテレビから電子音が鳴り響きそれをみた。
そこにはこう書かれていた

「ニュース速報 ただいま国満鉄道(こくみつてつどう)で脱線事故のため運転見合わせ」

と出ていた。この日は、老人会でしばらく留守にしていた
赤羽の祖父母が帰ってくる日だったのでまさかと赤羽は思った。

テレビが
「ただ今臨時ニュースが入りました」
と言い始め、

字幕に
「国満鉄道で脱線事故」
と書いてあった。

ニュースのキャスターは続ける。
テレビ「さきほど、国満鉄道で脱線事故がおこりました。」
    「今のところの死亡者は次のとおりです」
ここで赤羽はテレビの音量を上げ、食い入るようた。
そして、大きな衝撃が来た。

そこには翔太の祖母である
イクモトメグミがカタカナだが表示されていたのだ。
そこで携帯電話が鳴ったがそれを無視する。
されに、翔太の祖父である
イクモトクニオの名前もカタカナだが表示されていた。

翔太は「あっうぅ・・・」と短くうなり、
先ほど電話を鳴らした相手に電話する

白川美咲に・・・・

美咲「もしもしテレビ観た?」
話さずとも内容を察したかのように言った。
翔太「あぁ観た。おばあとおじいが・・・」
美咲「まだわからないよ。もしかしたら同姓同名かもよ。」
翔太「それを確かめに現場に行こうと思う。ここからチャリで20~30分位だ」
美咲「なら私も行く」
翔太「じゃあ俺んちにきて」
美咲「わかった」

これで電話は切れ、数秒後に美咲が来る。

美咲の目は少し涙で濡れてるが、気にしないことにした。気にしちゃいけないと思った。

翔太「行こう」
とチャリに乗り込む、美咲はレインコートを着ているが
翔太はそれすら億劫なのでそのまま普段着で行く。

いつもなら「風邪ひくぞ」などとつっこむ美咲も、
なにも言わないでいる。

ザーザー降る雨の中、事故現場に着いた。

そこには、報道関係者やら警察やらが賑わっていた。

そこで横たわる恐らく死体だろうと言うものを赤羽は見つけた。
何も考えずそこに突っ込む。
立ち入り禁止のテープをかいくぐり、
警察官の制止振り切った。
いや、そもそも警察官の制止など聞こえやしなかった。

「おばあ!!おじい!!」
祖父母を呼ぶ
叫んで呼んでも返事はない。

「ああああああああああああああ!!!!!!!!!」
赤羽はその場で鎧のように重いものを
身に着けているかのように座り込んだ。

ここにあるのは間違いなく祖父母の死体
だけど、これを現実と受け止められない。

両親を交通事故で失い、まさか祖父母も事故で失うとは夢にも思わなかった。
しかし、これが現実で運命なのだ。

警察官に呼ばれ我に返る。
職務質問と厳重注意をされ家に返された。

美咲「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
翔太「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
二人の間に沈黙が入る。

家の前で僕は思わず美咲を抱きしめた。
ぬくもりが欲しいのか、生きている実感が欲しいのかわからない。
ただ、
美咲を抱きしめた。

翔太「・・・守るから・・・」
美咲「・・・うん・・・・・」

翔太はわけもわからず守るから宣言をしてしまっていた。
美咲もうんと言ってくれたからよかたけど・・・

翔太は、再度抱きしめ、泣いた。
思えば、泣くと言う行為を忘れていた。

なんなのだろうか、この目から泉のように溢れ出てきてとまらない水は。

「もう何も失いたくない。もう何も失わせやしない!」
翔太は美咲に抱きついたままこう決意したのだった。
「何で魚買ってくんなかったの~~!」
と伊藤みのりが激しく怒っている
「まぁまぁ」
と古は押さえながら牛乳を冷蔵庫に入れる。
そして、他の店に行くと言うと喜んで付いてくる。

「今日は、こっちのほうが魚が安いんだ」
と言いながら某スーパーに来た。

そして、マグロをカートに詰められた。
どうやら伊藤はマグロが好きなようだ。

古は溜息を吐きながらも、マグロを購入した。
古は、近くのアーケードのようなところに行き、
キンメダイのコロッケを買った。

伊藤には珍しいのだろうか目を輝かせていた。
まるで新しいおもちゃをみつけたかのような子供の瞳だった。

家に帰りながら伊藤はキンメのコロッケをおいしそうにほお張る。
「俺のもあげようか?」と言ってしまうほどおいしそうに食べている。

家に着き、先ほど買ったマグロの刺身を食べる。

伊藤は、キンメのコロッケ×2を食べた後にまだ食うかと言うほどマグロをほお張っている。

古は、残ったマグロを冷蔵庫にしまい、夜ご飯になったら他のに調理しようと思っていたため、
「あまり食うな」と注意していた。

そして、いつしか時は過ぎ、気付けば夜になっていた。

荷物が着き、衣類一式が届いたようだ。

伊藤はそれを合わせてみたりキャッキャキャッキャ騒いでいる。
古は、それを後ろに感じながら台所でマグロの刺身を揚げてテンプラを作っていた。

古「ご飯できたよ。」
伊「待ってました!!」
伊藤はおいしそうに食べてくれたので古は少しホッとした。

夕飯を食べ終え、風呂を沸かした。

その間に、伊藤と皿洗いをしている。

風呂が沸いた合図の音が鳴る。
古「先入る?」
伊藤は最期の一枚を食器洗い機にいれ、悩みながら言った。
伊「一緒に入る?」
古「バカを言うな」
伊「ホントは一緒に入りたいくせに~」
古「バカいうな先に入れ」
伊「バカだけどバカ言うなよ~」
古は少し笑い、居間に向かった。

古は居間でゴロゴロしながらテレビを見ている。
我ながらおっさん臭いと思いながらも
これが唯一落ち着くことの出来る行為なのだからしょうがない。

数十分して伊藤があがってきた。
伊「飲み物貰っていい?」
古「冷蔵庫の中にあるやつ適当に飲め」
といい、リンゴジュースを持って飲んでいた。

古も風呂に入り、冷蔵庫にあるビールを取り出した。
伊藤が見たらおっさん臭いと笑うかもしれないが、
この一杯は格別なのだ。

案の定伊藤が来ておっさん臭いと笑った。
古は、十分にこの風呂上りのビールについて語ると、
伊藤も少し頂戴と言ってきたので、
コップに少しだけ入れた。

伊藤はそれを口に含むと苦いと顔を歪ませた。
伊「なんでコンナ苦いものを・・・?」
と解いたげだったので
「そのうちわかるよ」
と答えた。

古は伊藤になんか歌ってとせがみ、
伊藤の曲を聞いた。

そして、12時ごろに眠くなり、寝た。
こうして長い一日が終わった。
トランはその場に立ち尽くしていた。

頭の中が真っ白になって何も考えられずに立っていた。

死んでるのかも、生きているのかもわからない。

ただ、立っていた。

そこに、一人の軍人が来た。

少々太り気味で白髪の生えた60代くらいの人だ。

その人はトランにやさしく笑うかのように言った。
「君は、生きている」
と・・・

トランは、その男に死ぬ覚悟で
「俺を捕虜としろ」
と言った。

軍人は、驚きながらも笑っていた。
「君を捕虜にする意思は無い。
 私たちはもうすぐ撤退する。
 そして、君も本国に来て私の養子にならないか?」
と言った。

トランは始め言っている意味がわからなかった。
しかし、戦争が終わり、平和な所へ行けるのがうれしく、
「はい」と答えた。

そして後日戦争は終わった。トランは少年兵の中で唯一の生き残りとなった。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン

学校の終わりを告げるチャイムが鳴った。

担任が入ってきていつものように放課後になる。

翔太は美咲と一緒に帰ろうと思い美咲に近づいた

翔太「一緒に帰る?」
美咲「うん」
翔太「じゃ行こっか」
美咲「うん」

そして、二人で歩きながら学校をでる。

美咲「なんか、こうやって帰るの何ヶ月ぶりだっけ?」
翔太「う~ん12月ごろここに来たから・・・三ヶ月位かな?」
美咲「あいかわらづ両親の事は・・・嫌い?」
翔太「俺の親のことは俺の前で話さないでくれないか・・・!」

赤羽は、両親の事が嫌いだった。ただ、その両親も事故で他界したのだが・・・

美咲「ゴメン・・・」
翔太「気にするな。ちょっと感情が理性を上回っただけだ・・・」
美咲「・・・」
翔太「・・・」
美咲と翔太の中で気まずい空気が流れた。
美咲「・・・少しは自分のこと好きになれた?」

翔太は、自分が好きになれずに、自分の殻に閉じこもっていた
その殻を破るきっかけを作ったのも破ったのも美咲だったりするが・・・

翔太「あぁ、美咲のおかげで今は自分も人も愛せるようになったよ。ありがと」
美咲「あたしはただ・・・」
翔太「今まで生きた中で一番感謝してるよ。」
美咲「・・・」

美咲は大きな目を見開いた。そして、翔太に成長を感じた。なんだか翔太が大人びて見えた。

翔太「俺のことを『人間』として見てくれたの美咲だけだもん」
美咲「みんな・・・そうやって見てたよ。」
翔太「そうかもしれないね。・・・だけど、それを気付かせてくれたのが美咲なんだ」
美咲「そう・・・」

そこに空気を読まず乱入してくるやつがやはり来て・・・

「抱きしめたいな、翔太ぁぁぁぁあ!」

とガンダム00のグラハム(だったかな?)のマネをして翔太に抱きついてきた

翔太「新池 刹那か!?」
刹那「おお。いかにも翔太ではないか」
翔太「俺に触れるな!!」
刹那「ふふふ君は私から逃げられないのだよ」
翔太「貴様、人間か!?」
刹那「いかにも私は人間だ。だがしかし、今は本能が理性を圧倒している」
翔太「やめろーーーーーーーーーーー!」

「新池やめろ。本当に気持ち悪い」
と誰かが新池の暴走を止めた。

新池「名残惜しさはあるが・・・」
翔太「とりやえず手を離せ!!」

といった感じで赤羽翔太は助かった。

翔太は暴走を止めた張本人の顔を見て礼を言った

翔太「三島 乙矢(みしま おとや)・・・ありがとう助かったわ・・・」
乙矢「ったく、アイツは一体ナンなんだ」
翔太「単なるゲイだろ・・・」

乙矢は美咲に目をやった

乙矢「これが例の彼女さん?」
翔太「ああ」
乙矢「三島 乙矢です。よろしく!」
美咲「白川 美咲です。こちらこそよろしくね。」
乙矢「翔太の保護をお願いします」
翔太「いつまで俺を子ども扱いする気だ」
乙矢「精神年齢は永遠の一桁だろ?」
翔太「ううそれはそうだけど・・・」
美咲「はい翔太、お姉ちゃんからはぐれちゃダメでしょ」
翔太「だから~~~~(泣)」

とバカな話をしながら夕日に向かって歩いていた。

余談だが、世間ではこのようなことを青春の一ページと言うのだろうか?
と赤羽はかすかに思った。
夜まだ銃声は響くが一旦止んだようだ。

トラン・セ・カオウを始めとする少年たちは指定された秘密基地に来ていた。

そして、今日死んだ人達は神の手に導かれるだろうと男は演説を始めた。

トランは、もう戦場にでたくないと思った。

鳴り止まない銃声、爆発音

これらのものが怖くて堪らなかった。

そして、夜も眠れず、朝になった。

それが、何日も続いた。

トラン「これが、戦争か・・・」
このときになってトランは「戦争」を知った。

ギューーーーーーーーーーン

大きな音を発てて戦闘機が来たと思ったら

ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
と大きな音がした。

どうやら米軍が爆撃機を飛ばし爆撃してきたのだろうと思うまもなく

トランは吹き飛ばされた。
そして、また銃を構えなおし、また戦場を駆けた。

そして、目立たない所に米軍が沢山いるのをトランは発見した。

トランは頭の中で作戦を考える。

まず、一気に出て乱射し、そのまま武器や防具を持ち去ろうと
トランは考えた。

そして実行に移す。

銃を構え引き金を引こうとしたとき・・・

パーーーーンと耳がさけるような音がし、トランの髪が少しだけ舞った

朝7:50頃
ピ~ンポ~ン
朝に似合わないくらいの高い音が響く
「いってきまーす」
美咲は、翔太だと確信したかのように家を出てきた。

翔太「おはよ」
美咲「おはよー」
翔太「朝から元気だね」
美咲「翔太が寝ぼけてるだけ」

と、たわいも無い会話をしながら学校に行く。

「おはっよ♪」
誰だと思いながらも振り返る
そこには、新池 刹那(あらいけ せつな)がいた

翔太がおはよと言う前に刹那は美咲の存在に気付いたらしく言った

刹那「なんだ赤羽?彼女か?」
翔太「まぁ・・・そうだけど・・・」

刹那はマジかと言いながら彼女(美咲)に声を掛けた

刹那「赤羽の保護者で新池 刹那です」
翔太「今すぐ保護をやめてくれ」
美咲「あはは・・・白川 美咲です」
翔太「同い年だから敬語使わなくてもいいかと」
刹那「同い年か・・・で何処の人?」
美咲「東京から引っ越してきたよ」
刹那「東京!?あかばね~なんでちゃっかり遠距離恋愛してここに連れてきてんだよ~」
翔太「いや、俺が東京に住んでたときの彼女で、ここに来るとき一回別れたけど、美咲がここに来てまた付き合うことになった」
刹那「俺と言うものがいながら・・・」
翔太「うっさい!黙れゲイ」
刹那「冗談なのに」
翔太「その割には感情が入ってたな」
刹那「そう想ちゃった!?やっぱり翔太君私のこと・・・」
翔太「殴るよ」
刹那「うそうそ。おっっとぉ本屋発見」
翔太「元からあるだろ」
刹那「ちょっとエロ本買ってくるから先行ってて」
翔太「元から待つ気もないし・・・」
と言って刹那は本屋に入ってた。本当にエロ本を買ったかはさだかでない

美咲「面白い保護者だね」
翔太「保護者じゃない!」
美咲「え~~~~~~~」
残念そうに美咲は言った。
翔太「残念がられても困るのだが」
美咲「やっぱ私が保護者になんないとダメ?」
翔太「美咲なら保護者でもいい」
美咲「じゃあまた私のこと『お姉ちゃん』って呼ぶ?」
翔太「呼んでほしい?」
美咲「8割がたウソ」
翔太「残りの2割は呼んで欲しいんだ」
美咲「いや、残りの2割はしっかり中のいい二人でいたいねって意味」
翔太「ふ~ん意味わかんないけどいいや」
美咲「そうして」

とバカ話をしている間に学校に着き、職員室に入った。

美咲「転校してきた白川 美咲ですけど・・・」
校長「あ~はいはい」
美咲と校長先生はなにやら話をしだして、翔太は、すぐ横で待機してた。
美咲「翔太何組?」
翔太「3組」
美咲「じゃあ一緒だね」
翔太「そうか」
美咲「HRまでこの辺にいるから先教室行ってて」
翔太「了解」
校長「赤羽君と白川さんは知り合いなの」
美咲「はい。東京にいたときの友達です。」
校長「そうかそうかじゃあ解らない事があったら赤羽君に聞けばいい」
翔太は面倒な事になる前にさっさと教室に行こうと思い、「じゃあ先教室いってる」
と美咲にいい教室に行った。

刹那「おお噂をすれば来るもんだな」
翔太「噂をしないでくれないか」
刹那「お前が俺のこと浮気した事もう言っといたよ」
翔太「勝手にしろ。ってかお前とは付き合ってないだろ?ゲイが」
刹那「あはは じゃあそろそろHRだからじゃあね~」
と刹那は自分の教室に行った。
翔太はつくづく刹那とは違う教室だと言う事に感謝した。

そして、担任の先生が入ってきて
担任「はい、今日は新入生が来たぞ。」
担任が入れと言うと、美咲が入ってきた。
担任が黒板に白川 美咲と大きく書くと、
「白川 美咲だ!はい挨拶」と言う感じにいった。
美咲「しらかわ みさきです。よろしくお願いします。」
と言い、担任が教室の真ん中らへんの空いている席を指差しそこに座るように言った。
美咲はそこに座り、なにやら話しかけられてた。

翔太は、それを横目にHRが終わるのを待った。
8月7日(日)朝10時伊豆急下田駅

古は電車を待っていた。

そして、電車が来た。

ぞろぞろ歩いてくる客

下田は観光地として有名なため

このシーズンはやけに賑わう

そして古は壁にもたれながら

伊藤 みのりが来るのを待っていた。

キョロキョロあたりを見渡すが人が多すぎる。

そして

「つよし君?」

後ろから不意を付かれたかのように呼ばれ振り向く

古「誰?」
伊「伊藤 みのりだよ」
古「えっ!?変わったな」
伊「そっちが変わらないだけ」
古「よく言われる」
伊「つよし君の家に案内して」
古「ああ」

暑い日差しを避けるかのように路地裏を抜けて
大体駅から10分位で家に付いた

伊「おじゃまします」
古「邪魔するなら帰れ」
伊「じゃあお世話になります」
古「最低限の事は自分でやるんじゃなかったのか?」
伊「じゃあ・・・なんて言えばいい?」
古「さぁ?」

一般の方から見たら変な会話を繰り返した。

そして、部屋を貸し(と言っても兼用に近いが彼女はそれでもいいと言った)、
荷物を整理しながら近況を聞いた。

伊藤は、一応現在の所はシンガーソングライターらしい。ただ、売れる気配が全く無いので自分を見つめなおして他の職に移るといった。

古は伊藤の歌を聴きたくなって聞かせてと頼んだ。

伊藤はヘタだよ~と言いつつもギターを手にした。

そして、曲を聴いた古はただうまいと思った。
だけど、何かが無いとも思った。

古「歌うまいね・・・だけど、何かこう歌詞に味がないと言うかなんと言うか・・・」
古はうまいけど何かないと言いたかった。
向こうもそれを感じ取ったのか、
伊「私も、なんか掛けてると思った・・・」
古「だけど、歌はうまいよウンだからさ、歌詞になんか足せばいいと思う」
伊「そうだね。ありがとう。率直な感想を」
古はなんだか申し訳ないような気がして、台所へ向かった。

古「歌手ねぇ~」
冷蔵庫にあった牛乳を飲み干す。
古「ああ、牛乳買わなきゃか」
古「そういえば飯どうしよう?」
古は階段をあがり、伊藤の場所へ向かった。

古「いとー 買い物行ってくるけど何か買うものとか食べたいものとかない?」
伊「う~ん・・・私も連れてって」
古「いいけど・・・」
古はまず、某デパートに向かった。
まずは牛乳と。
古はまず牛乳をとり、聞いた。

古「食べたいのない?」
伊「魚!」
古「了解」
しかし、古は鮮魚コーナーにはいかずに、牛乳だけ買ってレジを済ませた。

古「そういえば、衣類はどうするの?」
二回の婦人服コーナーが目に留まり聞いた。
伊「宅急便で今日の夜くるよ」
古「そうか」

古は、少し安心して、デパートをあとにした。