午後9時を過ぎていたが乗車率は5~6割程度で座席に座ることができた

電車の中で向かいの席に座っていた70代ぐらいの男性の携帯電話が鳴った。
男性は電話を出て話し始めた。
お孫さんからだろうか?男性はとても嬉しそうな顔で興奮した口調で喋っている。
これが他の場所ならば微笑ましい光景なのだが・・正直「電車の中」という公共の場で大声で話すのはどうか?と思うしそもそもマナー違反である
男性はしばらく通話していた。
その時、俺の隣に座っていた10代ぐらいの若者(金髪にピアスの典型的なヤンキー)二人組の一人が男性に注意した。
「あの、すいません。電車の中は携帯禁止なんですけど?」
しかし男性はガン無視で通話している。
その態度にヤンキーがキレた
「おい!ジイサン!聞こえへんのか
ここで男性がまさかの逆ギレした
「久し振りに孫と喋っとんや
ヤンキーは立ち上がり男性に向かっていった
車内に緊張が走る
誰もが修羅場になる
近くにいた年配の女性が仲裁に入った
女性は穏やかな口調で男性に言った
「お孫さんとお喋り楽しいね。私にも孫がおるからお気持ちよくわかるわ
男性は少し考えて静かに電話を切った。
そしてヤンキーに
「悪かったな。嬉しくてつい周りが見えてなかったわ。堪忍な。」と謝罪した
女性は今度はヤンキーに
「ほら、謝ってはんねんからここは私に免じて許してあげて」
笑顔で諭した。
ヤンキーは渋々ながら席に戻った。
次の瞬間、乗客みんなが女性に拍手を送った
俺もつられて拍手していた。
女性はヤンキーの隣に座り会話を始めた
「お兄ちゃんら若いのに自分の意見をはっきり言えるて偉いねぇ。学生さんなん?」
最初はふてくされていたヤンキーもだんだん笑顔になっていった
男性は途中の駅で降りたが別れ際にも
「お孫さんと仲良くね」
と声を掛けた
一部始終見ていたがこの女性は純粋ににスゴいと思った
ケンカの仲裁に入っただけではなく、お互いの立場になってモノを言える人というのはリスペクトできる
世の中がそんな人ばかりなら戦争も起こらんのにな・・