隠されているものがあって

       

それは

隠されてしまっている


完全に


盲目のこころの

奥深くに   


だが

真の事は

語り起されうる



               *

               

      言葉 

      極限においては 致命的なもの


      なぜなら

      真の事に属するすべての事は

      

      言葉のなかに閉じこめることは

      できないから


      言葉に置き換えないことだけが

      正しい


      そのような極限において


      真の事は伝達されえない

      

      ゆえに

      言葉はおそろしいもの


      言葉のなかで

      真の事が 

      歪められ

      その本当の像が

      隠されてしまう

      

      気づかぬ間に


      言いあらわすことのできない

      像を

      あの真実を 

      

      引き寄せるために

 

      不可能の極限に

      言葉

      矛盾と欠陥に満ちた川を

      流れさせる

             

      

      


               *


こころが 目を 欺いている


そして


目は 見ることを 妨げられてる


目は 盲目のこころによって

見せられている


こころが 注釈する 純粋でないものを

絶えず 


こころは瞼のようだ

それが目を覆っている




               *


         ひとつであるはずのものが

         ふたつに

         

         分かれてしまって

         

         

         ふたつの空間

         ふたつの

         全く別の次元が


         同じところに 重なりあっている



         ひとつは

         無数の注釈によって築かれている 「世」

         すべてが 説明 でつくられている牢獄 


         観念たちでできている国

             歴史、時間、人間、世界 . . .


         無数の盲目のこころのなかに

         そのイメージが植えつけられている


         架空の 全体

         

         そして、

           いまひとつは

                言われない

                   言われることのない

                                 

 

           観念たちの そと 

           言葉の そと に ひろがっているもの



           目の前に 隠されているもの




               *



 ひろびろとした平野にて

          

 はるかにひろがる視界

      

    「 上 」 というものは、ない。


    「 下 」 というものは、ない。 


        

   空間



               *



          全体 という 

          大きな 言いえないものにおいては

   


          高さ  というものが 

          

          

                欠落していないだろうか



               *    


   

 置かれている?


 空間


 そのような何かが 

 

 はりつくように


 うかんでいる 


 どこというものが 


 欠落したままで



               *