...今だにこの状況が理解しきれない。
チケットに書かれていた部屋に
ひとまず入って改めてそう思った。
まず思うのが
外からみた機関車の大きさより
中の空間が明らかに大きすぎる。
客車には5つの部屋と大きな広間で
どうみたってホテルの一角だ。
チケットをなぜか机にある
差し込み口に入れると
部屋の電気がついた。
壁に映るのはモニター、
次世代を思わせる様な
タッチで反応できるスクリーンだ。
次世代型ホテル、
日本もいずれこういうホテルが
作られる気がしてきた。
「ツアーに参加してる皆さん!
1号車にお集まりください!」
さっきの甲高い声だ。
確か...ここは5号車だったっけか。
8両編成で1号車がラウンジ
(電車にラウンジあるのか...)
2~5号車は客車
その後ろは食堂車、治療室、闘技車(?)
になってるっていうことは
スクリーンの説明で聞いていた。
目的の場所へ向かっていると、
子供の声がちらほら聞こえたが、
乗るときにいなかったってことは
...考えるのはやめておこう。
目的地への最後の扉を開くと、
そこには壁と天井全体に
満天の星空が広がっていた。
プラネタリウムと比にならない。
取り巻く状況から考えても
断然今の方が迫力がある。
そんな微妙な雰囲気の中、
2頭身の車掌コスプレした...
ロボット(?)的なものが入ってきた。
てかそうなんだろうな、こいつ。
「えー、皆さん集まってますか?
...2人、全員集まってますね!」
こいつだけかよ!
サクラじゃないだろうけど
大丈夫かこれ...?
もう諦めて帰r...
無理だった、今宇宙走っとるもん。
今降りたら宇宙の塵になっちゃう。
...どうしよ...(この間わずか1秒)
そんな忙しい俺の脳みそとは
関係なしに進行していく。
「では、二人のこれからの旅の前に
パートナーとなるモンスターを
決めて欲しいと思います!」
...そういやそんなこと言ってたな...
なんかポケモンみたいだよな
ここに3体のポケモンがいて
その中から選べ、みたいな
ポケモンの世界もいける
って言ってたから
それに順応したってことか...
何がいるんだろうな...
車掌がボタンを押すと床から棚が...
「このモンスターの中から
選んでください!」
いやいやいや、多すぎだろ!?
50匹くらいいるし、
半数以上ポケモンじゃないし...
あいつもこっちみてキョトンとすんな。
俺も知らないよ...
とにかく何か選ばんとな...
違和感が出てる棚を順々に覗く。
...まぁせっかくだしポケモン以外に
してみるか。
あいつはもう決めたようだ。
久しいな、ポッチャマ。
もう1段上を覗いた。
目の前のモンスターに惹かれた。
言うならば子供のホワイトタイガー。
青色の瞳が俺に勇ましく吠えている。
その眼差しは俺と似ていた。
いや、それ以上の旅を
期待しているのかもしれない。
「ウラヌスくんですね!」
車掌に伝えるとこう返ってきた。
なんか大層な名前だが、
仲間としてならいいかも、と思った。
ボックスが開き、
ウラヌスはすぐさま俺に抱きついた。
「それでは、Have a nice trip!!!」
そういって車掌は去っていった。
滑舌めっちゃいいな。
外国行ってたのか...?
それはともかく、
予想を超えた派手な旅になりそうだ。
もうこれからは自由に旅ができる。
どんな旅がでk
「なぁなぁ「黙れ」...はい」
...まぁとりあえず、
これからの旅に期待が出来そうだ。
