女に近づいた最初の理由は

ただの好奇心だったのかもしれない


何度か重ねた会社帰りのデートで

男は自分のペースを失った


男が今まで接してきた女性とは

違うタイプのその女に興味を抱くまで

さほどの時間はかからない



休みの日に何故誘ってこない?



その問いを投げかける男の横顔に

少年をみた女は

もう一歩で男を落とせると直感した


と同時に


自分自身も同じプールに

落ちてしまう可能性を忘れかけていた


そして

ふたりは


自分たちの人生をそれと知らずに

狂わせていく


あの夏のむせかえる程に

甘い、

そして

妖しすぎるクチナシを


二人ともが

決して忘れることはない・・・