恋愛適齢期 -2ページ目

恋愛適齢期

私が「小悪魔」と呼ばれるようになった理由・・・


もっと、

もっと くっついていたいの・・・


これ以上 無理だよ、物理的には・・・



遥か昔、

私の大好きな微笑みを浮かべながら

大好きだった彼が答えた。

私に色々な楽しみを教えてくれた人

出逢うのが早すぎて

青春の数ページを共有した懐かしい人

そんな事をふと思い出すのは

貴方が私に

一歩踏み込んだ関係を

求めているのを感じているから・・・

そう、私達は

精神的にはこれ以上無いくらい

結ばれている。

これ以上の結びつきが必要なのか

今更、これ以上を求めて

これ以上の関係になる事で

何を得ることが出来るのだろうか・・・

私達の関係が特殊な関係である以上

これ以上踏み込むことは

タブーではないのだろうか・・・

もったいぶっているんじゃないの・・・

貴方をより近くに感じ、

貴方に私を感じ取って欲しい。

貴方とその瞬間を昇りつめてみたい。


私も貴方の全てが欲しい・・・



でも、、、

手に触れることが出来るもの(全て)を手に入れ、

その瞬間をふたりで作り出す事だけが


二人の関係を継続するために、

より素晴らしいものとして築くために

必ずしも必要ではない事を

知っている以上、

まるで、

少女の頃のように

悩む私がここにいる・・・

いつから

そんなに気安く

メッセージを

残せるようになったの?


酔った勢いで


こんな時間に

電話してくるなんて

貴方らしくもない・・・


私は

酔ってる貴方を

相手に出来るほど

暇じゃない


私は

酔ってる貴方を

受け入れる余裕なんて

持ち合わせていない


どんな貴方も受け入れる

その役目を望んだのは、


そう、過去のこと


今でも

その甘くほろ苦い感覚を

私の記憶から

追いやる事など出来ないけれど


いつまでも

同じ場所にはいられない


過去の私を

どうぞ起こしたりしないで・・・



欲望のまま

突っ走っることの

出来たあの頃が

少し、

恨めしい。

出来れば

欲望のまま

突っ走るその相手が

彼であったなら

良かったのに・・・と。

走り抜けてしまうことのリスクを

充分に知り尽くした今となっては

この理性を大切にする他はない。

自分の中に

燻り続けるこの想いが

一方方向でない限り

この恋を永遠と呼ぶのに

相応しい試練を

私達は共有し続ける。


そして


欲望と相反する理性なしに

私達の恋は存在し得ない。





真剣な眼差しの前で

全ての計算は

どうでもよくなる。


このまま


思うまま

感じるまま

欲望のまま


突き進めたら


どんなにいいだろうと

考えながらも


まだ理性を

失えずにいる自分との

葛藤の中で


男の声は

どこか遠くに感じられる。



計算など

どうでもよくなるほど


理性を失っても仕方ないと

思えるほど


その

優しさでいっぱいの腕に


もっと、もっと力をこめて


いっそのこと

息が出来ないほど

しっかりと抱きしめて・・・





鏡の前で、髪のカールに

人差し指を絡ませる。

無造作にみえるそのカールも

女にとっては計算されたもの

横顔を語る大切な道具のひとつ・・・

ワンカール余分な気もするが

敢えてそのワンカールを残すことで

少しアンニュイな隙を与える。

計算された隙は

男が見つけることが出来れば

ゲームの始まりとなる。

そして

たくさんの色のパレットの前で

真剣に色と向き合う。

そのルージュは

自分を充分すぎるほど

美しくみせてくれるだろうか・・・


それは


無言の女の変わりに

女の心を語る色

そして何より

目の前にいる男を誘う色


リップブラシを滑らせ

美しく彩られた唇に

GOサインを出すと


少し大人な夜が始まる・・・・・

貴方からのメールは

どんな文面でも

私の心を捉えて離さないけれど



思いもかけないときのvoice mail 


これだけはルール違反・・・



ほんの数秒

貴方の声を聞いただけで


貴方の息遣いや表情を


私は感じとってしまって



その声だけで


いってしまいそう・・・



貴方の指先が

頬をなぞる感覚

首筋をそっとつたい

耳に触れる

その唇の温度

全ては

身体の中に

刻まれている

忘れようにも

忘れられない

その静かな息遣い

貴方に逢えない夜でさえ


貴方を想い目を閉じれば

私は瞬く間に

貴方の世界へ導かれる


身体が

忘れられないってこともある


過去にそんな台詞を残した

男の意味以上に


私は貴方を忘れられない。


貴方の腕に抱かれ

心地よい眠りの中で



貴方の息使いを感じながら



この上なく幸せな時間が

ゆったりと流れていく・・・



貴方の優しい瞳に包まれて


守られて


このまま

時が止まってしまうような

不思議な感覚の中で


貴方の愛を


受け入れ

しっかりと受け止め



言葉などなくても

全てを分ち合えているという

確かな感覚が肌を伝わる


出逢うべくして

出逢ったはずなのに


私達は


何処へ

向かえばいいのだろう・・・


熱しやすく醒めやすい私が

貴方を

こんなに長期にわたって

思い続けていることじたいが

奇跡であり

私が今

こうしている軌跡・・・

所詮

恋愛なんて

他人には

理解し難いもの。


ふたりが

ふたりの気持ちを

大切に

尊重しあえているのなら

そんな恋愛も

時には存在するのだと思う。



そして

こんな気持ちを

抱くことが出来る幸せは


私たちふたりにしか、

分からない。

これが

私達の愛の形・・・


私の

優しい気持ちを

形成する大切なもの・・・


何物にも変え難く、

そして

得がたく


愛おしくてたまらない。



形にならないからこそ


両手で

大切に大切に

守っていきたいもの・・・


形にすることは出来ないけれど

決して壊すこともできないもの・・・

幸せそうだと、

キラキラしていると

人に言われるたびに

見かけだけでは

人の中身など

決して分からないのだと

つくづく考えさせられる。

幸せの基準も

心地よいと思うベッドの堅さも

人それぞれで、

頭の中では

充分に理解しているつもりでも

心で本当に

分かっているのかどうか

自分でもよくわからない・・・

自分の価値基準を押し付けることなく

その人の

いい所も悪いところも

丸ごと全部

その人の個性として

受け入れることの出来る度量が

自分に備わっているのかどうかも

定かではない。

ただ、

少なくとも

貴方に対して

私は

そんな心意気で接してきた。

そして

貴方も私に対して

誠実な心を持って

接してくれた。

敬える相手に

そうそう出逢えることは

出来ないんだ


そう呟いた

貴方の言葉を聞いたのが

まるで昨日のことのようなのに、

そう

昨日のことなら

どんなにいいかと・・・・・

そんな想いが

キラキラと輝きを放ちながら

妖しいまでに私の身体を熱くする・・・