『 T 』 に捧げるレクイエム | 恋愛適齢期

恋愛適齢期

私が「小悪魔」と呼ばれるようになった理由・・・

今頃あの人は

どうしてるのだろう・・・


たまに

あの日のことを

思い出すのかな?



二人にしか分からない空間



二人しか知らない秘め事



あの夏の日

確かに存在したキラキラ




あの恋愛はもう完結したもので


既に美しい想い出であり


ふたりの人生は

交差するはずもなく


メマグルシイ日常の中で

思い出すことも無く


記憶の小箱へ

仕舞われていたものだったけど




ひょっとしたら


信号待ちの交差点で


地下鉄のホームで


思いもかけないところで

すれ違って


遠い記憶にしかない

貴方の香りをふと街で感じて


振り返る可能性だって

この先絶対無いとは言えないのに


言えないはずだったのに




東京に

冷たい雪が静かに降り続いた日、


私たちの秘め事は


私ひとりの、


私だけの、


秘め事になってしまった。