善って何か。
悪って何か。
それぞれについて、
現実社会でも思い当たることはあるだろう。
ただし、
善一辺倒、
悪一辺倒、
というヒトはなかなかお目にかからない。
善だけ人間とか、
悪だけ人間とか、
なかなかお目にかからない。
でも、往々にして、
ヒトを、
善だけ人間、
悪だけ人間、
とレッテルはりしてしまう。
古いがマンガ「北斗の拳」の
ケンシロウに指一本で倒されるザコキャラは、
どこまでいっても悪である。
マンガやアニメは、
どこまでいっても悪、
主人公はどこまでいっても善。
そして、
江戸時代以降の大衆受けするモノは、
決まって、
勧善懲悪。
悪は懲らしめられる対象とすべく、
酷いことをさんざんやりまくり、
恐怖心と敵愾心をあおる。
そして、善が悪を懲らしめたとき、
それまで溜め込んでいたストレスが
一気に解消される。
時間としては、
悪がはびこる時間が9割で、
善が悪を懲らしめる時間が1割。
ストレスを溜め込む時間が圧倒的に長く、
善の登場の期待値をあげる仕組み。
マンガやアニメの多くがこのパターン。
すなわち、
悪と判断した場合、
悪に対する恐怖心と敵愾心が無条件に発動するとともに、9割まで我慢してしまうのだ。
か
恐怖心&敵愾心の9割耐え。
恐るべき勧善懲悪の影響。
ここまでくると、
マンガやアニメって、
野放しにしていいのかと思いつつ、
毎週一つ二つ楽しみにしているマンガ
もあったりする。
厄介なのは、
悪とみなしてしまう癖(へき)だろう。
モチロン、
一番大切なのは、
気の合う仲間と楽しく遊ぶことで、
人間観察する眼が養われるのだけど。