海外での大事故が頻発した先週、
日本でもオーバーランが起きていた。
伊豆大島で追い風の滑走路に
着陸した小型機が、滑走路の中で
停止できずに過走帯を突っ切り、
進入灯のあたりまでオーバーランして
やっと止まった。B737も運用できる、
1,800mの滑走路で…だ。
止まれなかった」と自供している
ようだが、この機体は追い風で
着陸するように規定されているの
だろうか?あるいは訓練課程に、
追い風着陸という課目があったの
だろうか?
少なくとも我々は、そうは教えない。
まさにこの事故の前日、ウチの
訓練生が単独飛行で同じ場所へ
飛んでいた。彼は管制から指示された
滑走路が追い風であることに気づき、
ゴーアラウンドをした上で管制に
滑走路を逆向きに使う要求をして
許可され、無事に着陸している。
「ゴーアラウンドをためらうな」
私は日頃から訓練生に対して
口を酸っぱくして言っている。
逆向きに降りていたら、事故を免れていた
かもしれない。