奇跡の大逆転 | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

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ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 今朝、アメリカの一大行事、
スーパーボウルがあった。
ペイトリオッツ 34 - 28 ファルコンズ
で決着。スーパーボウル史上に
残る凄まじいゲームだった。
 
 第4クォーター残り5分で
ペ 20 - 28 ファ …
一体誰がこの状態からの逆転を
予想できただろう? ファ軍は
オーナー始めコーチ陣にも笑顔が
見え、勝利を確信し、あとは時間が
過ぎるのを待つだけという雰囲気にも
見えた。
 
 そこで閃光一閃、ペ軍のスーパー
キャッチが出る。3人のディフェンスに
囲まれた選手が、一度ファンブル
させられたボールを地上数センチで
見事にキャッチしたのだ。
 
 ファ軍の勝利を確信してウワァ~ン
という唸りにも似た騒然とした雰囲気に
包まれていたスタジアムに今度は
ペ軍の「まだいけるぞ!」という歓声が
加わり、画面を通しても、スタジアムが
とんでもない状態になっているのが
伝わってきた。
 
 そして何と残り57秒、タッチダウンを
決めたペ軍が2点コンバージョンにも
成功し、同点に追いついた。スーパー
ボウル51回目にして、初の延長戦である。
 
 サドンデスの延長戦、流れはすでに
ぺ軍にあった。あれほど苦しめられた
ファ軍のディフェンスを確実に切り
裂いてゴール前まで進み、最後は
これまたわずか数センチだけエンド
ゾーンに飛び込んだ気迫のタッチダウン。
 
 4クォーター、計59分3秒まで
ゲームを支配していたファ軍の手から
栄光のスーパーボウルトロフィーが
滑り落ちて行った。
 
 勝利を確信して気が緩んだのか?
 
 いや、それよりも、普段から私が
書いている「最後まであきらめない」
執念が身を結んだ勝利と考えた方が
スッキリする。
 
 8回裏で8点リードされていても、
徳俵に足1本まで寄られていても、
あきらめない気持ちがあれば逆転できる。
アメリカ人に日本的な精神論が
通じるのかはわからないが、「勝負は
下駄を履くまでわからない」というのは
洋の東西を問わず共通のようである。

 いいゲームを見せてもらった今日。