天気こそよかったが、今日のフライトは
雲にしてやられた。
気象観測値は、毎時間ごとに発出され、
風向風速、気温・湿度、気圧、視程、雲の
量と高さなどを教えてくれている。
雲量コ関しては5段階に分かれており、
SKC (あるいはCLR): 雲がない
FEW: 全天の1/8~2/8に雲がある
SCT; 全天の3/8~4/8に雲がある
BKN; 全天の5/8~7/8が雲で覆われている
OVC: 全天が雲に覆われている
というように分類されている。
今日のフライト前の気象チェックでは、
FEW030… つまり、「多くても全天の2/8
程度を覆う雲が地上から3,000フィートの
あたりに出ていますよ」という情報だった。
訓練空域へ行く途中の飛行場も同じ。
(なら大丈夫だろ)と上がってみたら…
どこがFEWじゃ! どう見てもOVC!
お世辞を込めてもBKNが精いっぱい。
一面雲に覆われ、高度を2,700フィート
ぐらいにしか上げられない…
これでは高度を必要とる空中機動の
訓練ができないし、うっかり方位を誤ったら
山肌に激突する高度なので、途中、ようやく
見つけた雲の隙間でシャンデールという
急上昇技を2回使って雲の上に出て、
VFR on Topという状況で訓練を行った。
訓練生は単独飛行の時には雲の
上に出てはいけないので、雲海の
上での訓練をだいぶ楽しんでいた
みたいだが、こちらは描いていた予定
通りに訓練科目をこなせず、なんとなく
中途半端な時間の使い方になってしまった。
まぁ、長く飛んでいればこんな日も
あるが、とりあえず明日は気象部の
首を絞めに行くか…(笑)