昨日、飛行場でちょっとした事故があった。
スポットに入ろうとした機体が、隣に既に
止まっていた機体の尾翼を自らの主翼で
叩いてしまったのだ。
駐機場に書かれている黄色い誘導線に
前輪を乗せていれば、隣の機体との間隔は
十分に取れる。それも計算した上で我々は
到着機にスポットを割り振っている。
まだ原因調査が始まったばかりなので
報告書は出ていないが、おそらくスポットへ
向けて曲がるところでショートカットでも
したのだろう。
もしそれが原因だとしたら、ショートカット
したのはパイロットの判断ミスか?
マーシャラーと呼ばれる地上誘導員の
誘導ミスか?
仮に誤った誘導をされたとしても、機体の
安全の最終責任者は機長である。自らの
チョンボでぶつけた場合では言うまでもなく、
仮に管制ミス、誘導ミスなどがあったとしても、
自分で(本当にそれで大丈夫なのか?)
と最終確認をして、安全でないと判断した
場合には指示に従わず、管制に問い
ただしたり、地上では一旦その場で停止
するなどしなければならない。
原因調査がどのような形になろうとも、
今回所事故では機長の責任がゼロに
なることはなかろう。