タイの話は一休みして…
向こうに滞在中に、ハワイアン航空の
A330が油圧トラブルで羽田に引き返し、
メインギアの8本のタイヤを全てバースト
させ、翌朝まで滑走路を塞ぐという事故が
あった。
飛行機の油圧システムは複数装備
されており、全部が失われない限りは
なんとか飛行できるように設計されて
いるが、今回の事故ではそのうちの
ブレーキシステムに関連する系統に
問題が生じたのだろうか?
ニュースで「10本あるタイヤのうち
8本を破損」と聞き、瞬時にメインを
全部やったのは推測できた。前輪は
2本のタイヤを装備しているから、無事
だったのはこの2本だろうから。
そこで次の推測がメイン8本 →
ブレーキのトラブル である。油圧が
抜けてABS (Antilock Brake System)
が使えず、マニュアルで踏んだか、
あるいは油圧操作そのものができずに
非常用の圧搾空気による制動を
試みたか?
微妙なブレーキ圧の操作が困難で、
滑走中にタイヤがロックし、おろし金の
上の大根よろしくタイヤが擦り切れて
バーストしたのか? あるいはタイヤは
回転していたが、ブレーキ熱のせいで
タイヤ周りが過熱してホットブレーキ
という状態になり、熱ヒューズが飛んで
タイヤの空気を自動的に抜いたのか?
あるいはその両方が起きたのか?
8本全部が見事に逝ったわけだから、
ブレーキ圧は均等にかかっていたの
だろう。そうなると、バーストさせるまで
緊迫した、強いブレーキ圧を使用せざるを
得ない状況があったと推察できる。
これに関して調べていたら、実は
私も知らなかった、非常に興味深い
事実が出てきた。長くなるので今回は
ここで…
(続く)