影の立役者 | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

PTD ~ Pilot To Dispatch ~

ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 というか、縁の下の力持ちと評すか?
 
 これ、何だかわかりますか?
 
スパークプラグ


 答えは  「スパークプラグ」

 私が乗る機体は水平対向4気筒
というエンジンを積んでいます。
「4気筒」ということは、シリンダーが
4本あるということ。
 
 自動車のエンジンと基本的な構造は
一緒。空気とガソリンが混じった混合気を
シリンダーに吸い込み、このスパーク
プラグで「バチッ」と火花を飛ばして点火、
混合気を燃焼(爆発ではない)させて
プロペラを回す動力を取り出します。
 
 自動車のエンジンとちょっとだけ違う
ところは、1シリンダーに2本、この
スパークプラグがついていること。
それぞれ別系統の電気回路で構成
されたスパークプラグがシリンダーの
両側に1個ずつ配置されています。
 
 これにより、より効率的な混合気の
燃焼(より出力が上がる)と、万が一の
点火系統の故障に備えたバックアップを
兼ねています。
 
 離陸時には1分間に2,500回以上、
長いフライトでは4時間以上火花を
飛ばし続け、私を空に留まらせてくれる
影の立役者。大事な大事な部品です。