ここ一週間ほど、考えがまとまらなくて
書くことをためらっていました。
今話題の「ドローン」のことです。
正直、今も考えがまとまっていません。
いろいろな方からコメントや意見や
アイディアを求められました。
一番簡単な解決策は「規制」です。
・ドローンの販売を成人以上に限定
・購入時に身分証明書で素性を登録
・機体にJAxxxxの登録記号を振る
・操縦講習会の受講を義務づけ、
終了証がなければ販売させない
・無線従事者免許証の所持義務化
・違反時の罰則の法制化
縛るならばいくらでもアイディアは出て
きます。それも「既得権益」という、その
筋の方々にはよだれがでそうなもの
ばかりが…
しかし、それは「みんなの空」に真っ向から
反対を唱えるようなもの。第一、ドローンを
規制したら、他のラジコンはどうなる?
昔、空は「選ばれた者」だけの場所でした。
今は多くの人が、いろいろな方法で空を
楽しめる時代になりました。でも、そこには
守らなければならない大切なルールが
あります。
「他人に迷惑をかけないこと」
騒音は… まぁ、ゴメンナサイとして、
空中衝突の危険がある、飛行場の管制圏内
では飛ばさないとか、大勢の人のいる場所
では運用をしないとか… 多くの人が「安全」に
気をつけて空を楽しんできました。
ちょっと背伸びができるようになった若者が、
社会や権力に抗うために稚拙な言い訳で
法の抜け目を探し、秩序に歯向かう姿を動画で
配信する… それを分別のある大人がカネを
与えて囃し立てる。
自分達では怖くてできない、世間体や処罰が
あるからできない、政治的な目的を持ってこの
若者をヒーローに祭り上げたい… いろいろな
思惑がこの若者の将来を奪っていく。悲しい
ことに、それを本人は気がついていない。諭す
声にも耳を貸さない。
反抗期は誰にでもあること。男だったら一度
ぐらいは「自分が川の流れを変えてみせる」と
思うぐらいのほうが逞しいと思います。
だからといって、「法に書かれていないことは
やっても大丈夫」ということにはなりませんよね?
さらに言えば、そういった行為を「空」を舞台に
やられては困ります。人類の文化はある意味
2次元。空からという3次元の攻撃に対応できる
ようにできてはいません。
ネパールの地震では、ドローンが良い方に
使われて、成果を上げています。日本でも、
権力による規制がかかってしまう前に、なんとか
空に携わる人々の力でドローンが我々の生活に
必要不可欠なものであると浸透していくように
できないものでしょうか…
解決策はまだありません。かういう私も、こんな
ことを書きながらも、どうしてよいのかわかりません。
ただ、この若者を逮捕したところで、何の解決策にも
ならないことだけは、はっきりと理解できています。