今日も風の強い一日だった。
ところで、空の世界では風速の単位は
kt(ノット)。飛行速度の単位と一緒である。
1ktは1時間に1NM(海里)進む速度の
ことで、1海里は約1,852mである。
そして、普段我々が得ている気象情報、
強風などの時に用いられる単位はm/s、
「秒速何メートル」と読まれている。
単位系が全く違うから参考にはならないと
思われがちだが、意外と簡単に換算が出来る。
ktは時速、m/sは秒速だから、これを揃える
には、m/sを3,600倍してm/hにする、そして
距離の側を1,852で割って、mをNMに換算する。
つまり、3,600/1,852≒2 … つまり、m/sを
2倍してあげるだけで、おおよそのktに変換
出来るのだ。
天気予報で「今日の風は沿岸で30m/s
ぐらい…」なんて言っていたら、それは60ktの
風を意味する。2人乗りのセスナ152型
だったら浮揚してしまう速度だ。
飛行の目的を持って気象情報を集め
始める前から、あるいは日ごろから、常に
風を頭に入れておくことは、飛行の安全に
役立つ行動だと考えている。