ちょっと長くなるけどすみません。
今年のプロ野球日本シリーズ、守備
妨害でゲームセットという、前代未聞の
幕切れとなったわけだが、これはこれで
一つの歴史。
一つの結果。
ただ、その当事者の阪神、西岡選手の
「言い訳」がどうしても我慢できない。
(西岡選手のフェイスブック
)
曰く、
「ルールで内側に入って送球が当たれば
守備妨害は百も承知です!」
「ルールを知った上で打った瞬間ゲッツーに
なると思ったので、少しの可能性にかけて
内側から外側に走って行くものを、ライン上
スレスレを走って体に当たれと思いながら
走ってました!」
「僕は送球が当たるときに足が外側にあれば
いいと思って走ったので、僕なりにルール上
ギリギリのプレーはしたつもりでした!」
ルールがあって、それを守ってするのが
スポーツではないのだろうか? スポーツに
限らず、世の中には社会を円滑に運営する
ためのルールがあり、戦争でさえ、戦時
国際法というルールに則って行われるのに、
プロの競技選手たる彼の言い分では、
「やってはいけないことだとは知っていたが、
自分の解釈では大丈夫だと思っていた。
咎められなければラッキーだと思っていた」
という解釈が出来てしまう。
『計器進入時にMDA(最低降下高度)を
下回ったら 航空法違反なのは百も
承知です』
『MDAより下に降りた瞬間法律に違反
することはわかっていましたが、少しの
可能性に賭けてMDAより少し下を
スレスレに、滑走路見えろと祈りながら
飛んでいました』
『僕は滑走路が見えたときに垂直尾翼が
MDAの上にあればいいと思って飛んで
いたので僕なりに規則上ギリギリの降下を
したつもりでした』
果たして我々の世界だったらこんな言い訳が
通るだろうか? 社会がそれを受け入れてくれる
だろうか?
下手したら即クビだ…
スポーツマンシップと言われるぐらい、
スポーツにおける競技者のフェアープレーの
精神は社会に広く支持されている。それを
根底から裏切るような発言、行為。ましてや
次代を担う子供たちの夢や手本にならなければ
ならないはずの大人、しかもプロ野球選手が、
「ルール違反は承知でやった」などと堂々と
発言して許されるわけがなかろう。
本人は格好いいと思ってやったプレーだから
こうして文字にしてまで自慢しているのだろうが、
内容的には不良のワル自慢と大して変わらない。
呆れるというか、怒る気にもなれない、非常に
残念な、虚しい思いが朝っぱらからこみ上げてきた。
阪神球団、来季も西岡選手を使うのだろうか?
もしそうだったら、「規則違反は承知の上。もし
バレなかったらラッキー」という人間の生き方を
球団が裏書きすることになる。
「大阪なんだから何でもありや!」なんて結末に
ならないことを切に望みたい。