頼りにしてます | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

PTD ~ Pilot To Dispatch ~

ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

どんなに小さな飛行場でも、ビルの屋上の
ヘリパッドでも、航空機が離発着する場所には
必ずこれがある。
   
Windsock

 Windsockと呼ばれる吹流し。単純な構造の
原始的な機材だが、視覚的に一発で風向きや
大体の風速がわかるので、実は意外に重宝
している。飛行場では通常、滑走路の両端、
風向きが激しく変わりがちな飛行場では、
滑走路の中ほどにも設置されていることがある。
 
 色は視認しやすい蛍光オレンジ。夜間でも
わかりやすいように、ポールのてっぺんに
照明がついていたり、この写真の機材のように
吹流しの中に照明が内蔵されていたりする。
このモデルは風を一杯にはらんで地面と平行に
ピンと張ったら15ノット以上の風速を意味する。
 
 連日直射日光と風雨にさらられているので、
すぐに色褪せてしまい、何もなくても年に1度は
新品に交換するが、台風で破けてしまったり、
吹流しごと飛ばされて骨組みだけになって
しまうことも何年かに1度はある。
 
 わが飛行場、デジタルや光学式の最先端の
気象観測機器も備えてあるが、この旧態依然と
した吹流しも、実は飛行に欠かせない、
大事な着陸援助施設である。