アジア航空)機が着陸に失敗し、炎上した。
ウクライナの一件は事件であって
事故ではないから、連鎖が起きて
ほしくはなかったんだが…
まずは犠牲者の冥福を祈りたい。
ATR-72って、確か双発のプロペラ機
だったと思うのだが、台風直撃下になぜ
そんな脆弱な機体で運航したのだろうか?

事故当時の天気図とレーダー画面を
見ると、台風本体は馬公空港上空を
抜けてはいるが、まだ強烈な雨雲が
上空に残っていた。

馬公の滑走路は北北東から南南西に走る
02/20、到着時の気象観測値は
2014/07/23 11:10:00 UTC
RCQC 231110Z 25018G28KT 800 +TSRA
SCT002 BKN006 FEW012CB OVC016 22/22
Q0998 RMK A2948 R20/0800 TS OVHD STNRY=
事故が起きたのが協定世界時(UTC)で11:06
だから、50度の横風を9~14m/sで受けて
いたことになる。風自体は厳しいが致命傷に
なるほどでもなかっただろう。問題は
強烈な雷雨に見舞われていたことでは
ないかと推測する。視界は800m、雲は地上
60mあたりから出始めて地上500mぐらいで
全天を覆っていた。この雲の中から吹き降ろす
強烈な降下気流「ダウンバースト」に遭遇
したのかもしれない。
機長はベテランの退役軍人だという。
事故機の10分前には、同じATR-72型機で、
UNI Air 647便が無事に着陸している。
「他社が降りられて私に出来ないはずがない」
…という過信があったのか?
事故機は2000年に就航した機齢14年。
新しいとはいえないが、機体の劣化を事故の
原因にするほど古くもない。
定期旅客運航事業はちょっとやそっとの
ことでは運休できないから運航乗員の
スキルと精神状態の管理にはいつも舌を
巻くが、今回の状況(機材、天候)で、
「Go」を決断するパイロットは
他に何人ぐらいいるのだろう…
私だったら怖くて飛ない…
それにしても、なんで「Trans Asia」が
「復興」航空になるのだろう?