希望の翼 | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

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ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 三菱重工が開発を進める小型
旅客機MRJ、このたび意外なところで
商談がまとまった。相手はアメリカの
イースタン航空。
 
 かつてのアメリカではパンナムや
ノースウェストと並ぶ老舗の航空会社で、
DC-8の「イールモデル」やDC-10-10型
などを採用し、一時はかなりの規模に
成長したが、1990年代に倒産し、久しく
名前を聞いていなかった会社だ。
そのイースタンが復活を賭け、MRJと
B737で再び空に舞い上がろうとしている。
 
 ビジネスジェット開発に走ったトヨタと
ホンダ、それに対し三菱は旅客機に
挑戦した。かつて飛行機王国だった日本は
ドイツと共に敗戦時に戦勝国から航空機
産業を禁じられ、長く自らの手で航空機を
作ることから離れていた。YS-11やFA-200
ぐらいがせいぜいの国産機だっただろう。
 
 ライバルは強大だ。ほぼ同じ乗客数の
機体をブラジルのエンブラエル、カナダの
ボンバルディア両社はすでに実戦投入し、
かなりのシェアを占めてしまっている。
この市場を切り崩していくのは容易ではない。
 
 三菱の夢、イースタンの夢、両社が手を組み、
お互いの成長につなげていけたら最高だろう。
未来へと挑む希望の翼、願わくば1日も早く
初飛行の日が来ることを…