もっとも近い、飛行場を持った島。私の
飛行場からは約1時間で飛ぶことができる。
1995年に初めて飛んで以来18年、訓練や
休暇で年に何回も飛ぶことがある島。
訓練生にとっても、初の単独長距離航法の
目的地となる、思い出に残る島。
台風がその伊豆大島に大打撃を与えた。
時間を追うにつれて犠牲者が増えていく。

島の人々はみな心優しく、航法訓練で
行ったものの雷雨に阻まれて帰投することが
できなくなり、空港管理事務所の方のご自宅に
泊めていただいた訓練生までいた。
そんな大島が無残な姿になってしまった。
元町地区にはよく訪れる島魚を食べられる
割烹があっただけに、状況が気になっている。
そして、いつもお世話になっている空港の
職員の方々はご無事だっただろうか?
どうしても気になって頭から離れないので
飛行訓練部を代表して大島空港の管理事務所に
電話をかけてみた。空港スタッフ、全員ご無事、
空港も被害はなかったとのこと。不幸中の幸い。
顔見知りの方々の無事を知り、胸をなでおろした。
8月末に新島へ飛んだ時に、偶然今回の
被害に遭ってしまった元町地区を上空から
捉えていた。
この美しい島が、一日も早く甦るよう…