(YIMIURI ONLINEより)
ネパール北部で16日早朝、国営ネパール航空の
国内線小型機(乗員・乗客計21人)が着陸に失敗し、
滑走路をオーバーランして機体の一部が川に落ちた。
在ネパール日本大使館によると、乗客に日本人
8人が含まれ、うち2人が軽傷という。
同航空によると、乗っていたのは、日本人8人のほか
ネパール人10人、機長ら乗員3人。機長ら複数の
ネパール人が重傷で、病院に搬送され、治療を
受けている。
小型機はヒマラヤ山系のポカラを離陸。首都カトマンズ
北西約200キロのジョムソンに着陸しようとした際、
車輪の一部などに不具合が生じたという。
(ここまで)
アフガニスタン、キルギスタンに続いて今度は
ネパールか…
事故の鎖は中央アジアに渦を
巻いているな… 小型機とはいっても20人以上が
乗っていたみたいだからキャラバンとかノーマッド、
アイランダークラスの機体か?
事故の起きたジョムソン空港、ヒマラヤ観光の
拠点になるような場所らしく、調べてみたら個人の
ブログでもかなりの数をヒットしたからそれなりに
開けた場所ではあるのだろう。 ICAOコード:VNJS、
IATAコード:JMSがしっかり割り振られていた。
旅客便の就航する飛行場ということだ。
しかしよくこんな飛行場で観光路線を運航していたな…
滑走路は531m x 19mしかない(調布飛行場でさえ
800m x 30mあるのに…)上に標高が2,.682mもの高地に
ある。レシプロ機だったら運用限界一杯一杯だろう。
当然のことながら計器進入施設などは一切ない。
VFRオンリーの飛行場である。
ヒコーキ乗り向けの話になって恐縮だが、標高8,800ftの
飛行場で我が社のおんぼろC-172、最大離陸重量、
1,742ftで浮けと言われたら私には正直自信がない(笑)
しかも、トラフィックパターンは対地1,000ftだからMSLで
9,800ft! この時点で弱いヤツは酸素マスクが必要だ!
今度シミュレーターでやってみるかな…
丁度1年前になる2012年5月14日にはやはりこの
飛行場でドルニエ機が事故を起こし、インドの有名な
役者さんが犠牲になっている。今回は死者が出なかった
だけ良かったかもしれない。観光立国ネパールは、
同時に山岳国家でもあるので、こういった無理のある
場所でも飛行機で人を運ばざるをえないのだろうが、
今夏の事故を詳しく分析し、今後の航空安全に
役立ててもらいたいと思う。