(一部関係者向け発言…)
どうせ今日は飛べないだろうと昨夜は気持ちよく酔っぱらい、
起きてみれば雲ひとつない青空と吹き荒れる強風。夜半に
通過した低気圧への吹き戻しの風なので、今日の午後までは
南西よりの強風が吹き荒れるだろう。こんな風を喜ぶのは
空母と艦載機ぐらいなものだ(笑)
この風では私のセスナ君なぞ飛べるわけがない。パワーを
入れた瞬間に浮き上がり、そのまま横転だ(爆) なので今日は
予定通り全便欠航! ここぞとばかりに洗濯三昧。
洗濯機を回しながらパソコンでMETARを開けてみると、
関東平野の各空港、
RJTT 22027G43KT (羽田) Rwy 22 (正対) Rwy 23 (10度横風)
RJTY 21025G35KT (横田) Rwy 18 (30度横風)
と、強風ながらも滑走路の運用に支障はなさそうだ。
だが成田は RJAA 22022G40KT … あそこは滑走路が2本とも
16/34だから、横風60度と、横風成分のほうが大きくなってしまっている。
またダイバートが出る可能性があるなぁ… そもそもこの空港、基本
設計には横風用の滑走路 22/04 が組み込まれており、それが完成
していれば今日のような風だってモノとせずに運用できるはずなのだが、
反対派を政府がねじ伏せられなかったものだから、横風用滑走路は
建設中止に追いこまれ、今では完成部分も誘導路としてのみしか
使われていない体たらく…
この横風用滑走路さえあれば4年前のこのような事故も起きなかった。
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この事故を覚えているかたもいらっしゃるだろうが、これが満席の
乗客を乗せた旅客機で起きていたらどうなっていたか想像できるだろうか?
そして、今、この瞬間、それが起きてもおかしくないような気象条件下で
成田空港の運用が続けられているのだ。
GPSアプローチもいい。RNAV経路もいい。でも、航空局が本気で
考えなければいけないのは成田の特性だろう。この時期に南西の
強風が吹くのは今に始まったことではない。運用時間や着陸料の
問題もさることながら、横風時の安全も担保できなければ、東アジアの
ハブなぞ夢のまた夢になってしまうだろう。
飛行機が風を友として飛ばなければならない以上、横風の問題は
避けては通れない課題である。強風に踊る洗濯物を見ながら、成田で
数百人規模の死傷事故が起きないことを切に願う休日…