「イニシエーション・ラブ」 乾くるみ著 | 影丸のブログ

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ひさかたの
ひかりのどけき春の日に
しづ心なく花の散るらむ
 by 紀友則

構成がside-Aの6章とside-Bの6章の全12章で、
各章は80年代のヒット曲のタイトルが付けられています。

side-A
1 揺れるまなざし
2 君は1000%
3 YES-NO
4 Lucky Chanceをもう一度
5 愛のメモリー
6 君だけに
side-B
1 木綿のハンカチーフ
2 DANCE
3 夏をあきらめて
4 心の色
5 ルビーの指輪
6 SHOW ME

これは編集された音楽カセットテープのようですね(^O^)

side-Aを聞いてみると、
合コンをきっかけに男女の恋がスタートし、
曲を重ねるごとにカップルが愛を育んでいきます。
少しばかりカップルの関係に不信感を抱きましたが、
これといった大きな展開もなく、
なんか淡々としてつまらないかも…

すごく軽い文章タッチに加えて、
どこにでもあるような恋愛話なのでサクサク読めるのが救いです。

side-Bにチェンジすると、
時が流れ男は東京へ出向し、女は静岡にての遠距離恋愛が始まる。
まさに「木綿のハンカチーフ」状態です。
こちらは曲が進むにつれて徐々に違和感が膨らんでいきます。
このカップルは何か変・・・(・д・`。)
最後の曲が終わる頃、その違和感の正体を理解しました。

そーいうことだったんですね~♪

いやー申し訳ない。前言撤回です(^^ゞ
男と女の恋愛ミステリー、これは面白いです!

裏表紙に「必ず2回読みたくなる」と書かれていましたが、
まったくもって納得です。

明示された恋愛の過程、結果は想定内の範囲として、
暗示された恋愛の過程、結果には衝撃を覚えました。
知らぬが仏、恋愛って怖いなあ( ̄□ ̄;)

そして暗示された部分の確信を得るために、
再度読みたくなるんでしょうね。
上手い構成になってます。

最後に一言、
楽しませてくれましたが、後味はよろしくありません(^▽^;)