「そして粛清の扉を」 黒武洋著 | 影丸のブログ

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ひさかたの
ひかりのどけき春の日に
しづ心なく花の散るらむ
 by 紀友則

第一回ホラーサスペンス大賞受賞の衝撃の問題作・・・らしいです。


さえない女性教師が自分の娘の事故死をきっかけに、

たたかう女性教師(女ランボーみたいな)に変貌して、

担任してる生徒達(こいつらがありえんぐらい極悪人)に

緊急措置を行っていきます。


教室で女性教師が生徒に言います。

あすの卒業式は参加できません。

だって、みなさんは人質なんですから・・・


ここから話が一気に盛り上がり、

かなり怖い展開になっていきます。


当然、女性教師の単純な殺戮劇で終わるわけがなく、

悪ガキどもの人間模様があり、

教室に立て篭もった真の目的は何?

警察との緊迫した攻防、計算されたマスコミ対策、

壮大かつ緻密な計画が張り巡らせているので、

それが何か知りたくなり、

ついつい夢中になってしまいます。


ストーリーの設定は時々突っ込みどころがありますが、

予想外に展開するストーリーなので大目に見ましょう。

ラストのおちどころは、ちょっと残念な気分が否めませんが、

まあ、それもありかな・・・って感じです。


結果的には十分満足しました。

不謹慎な表現かもしれませんが、

面白いヒーロー映画を1本見て楽しんだ満足感に近いです。



場合によっては、加害者の悪い奴は死んでしまえ、

殺されて当然という論理は、

被害者側にしてみればあると思います。

反社会的なメッセージはいろいろと考えさせられました。