ネット右翼は「みかん」が好きだ。
 冬はみかんと決まっている。
 

 あかいネットに包まれた愛らしい姿がいい。


 日本人なら誰でも一度くらい
 「みかんのネット」でリンゴを作ったことがあるはずだ。

 

 みかんネットにレモン石鹸を入れて

 蛇口にぶら下げるのもいい。
 

 古きよき昭和の時代の雰囲気が出るからだ。




 そんなみかんが名物の「愛媛の地方紙」に、困った社説が掲載された。


-------------------以下愛媛新聞社説--------------------

 数年前、大学生と戦時中の日本について話し合ったが、あっさり「自虐史観だ」と指摘された。われわれ戦後の世代が持っていた価値観はどこかでプッツリ途切れてしまっているように思えた▲


 近年、自衛隊や戦争を題材にした漫画や小説、映画が若者の人気を呼んでいる。インターネットの世界ではアジアを露骨に敵視する言葉が飛び交う。最近では靖国神社を参拝する若い人が増えているという。ナショナリズムが若者たちの間に広がっていることをうかがわせる▲


 中でも若者中心に三十万部を超えるベストセラーになった「マンガ 嫌韓流」は象徴的だ。大学の歴史サークルに入った主人公の学生が討議を重ねて、日韓の歴史問題は韓国側に非があると考えるようになるストーリーだ。その中では、マスコミも「反日」とやり玉に挙げられる▲


 こんな状況は、いつのころからだろう。精神科医の香山リカさんは二〇〇二年の著書で、サッカーW杯の日本チームを応援する若者たちの無邪気な愛国心を「ぷちナショナリズム」と名付け、いずれ本格的なナショナリズムに流れていくと予測した▲


 若者の多くは今か未来しか見ようとせず「歴史を踏まえない、あっけらかんとした日本肯定」が広がる。「情けない日本や閉塞(へいそく)した日常への反動なのか、手放しで肯定できるものが求められていて、それが豊かで強いニッポン」と見る香山さん。こうした時代の空気が小泉人気を支えてもいるのだろう▲


 今日は成人の日。日本の未来を思わずにはいられない。


愛媛新聞社オンライン
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/chijiku/ren018200601094075.html


--------------------------------引用ここまで--------------------------------

熊本みかん



 要点をまとめるとこんな感じになる。

(1)戦後世代(団塊の世代?)の価値観はとぎれた。

(2)団塊の世代の価値観は「自虐的」と言われる。

(3)靖国神社はナショナリズムの表れ。

(4)若者は歴史をしらずに、日本を肯定している。


 地方紙とは言え滅茶苦茶である。


■マジですばらしい国「日本」 

 とりあえず「歴史」をしらなくても、現在の』日本を肯定することは可能ではないだろうか。

 日本の歴史を知らない外国人だって「ニッポン、はスバラシイ国デース」と言うではないか。反日国家である、中国や韓国から密入国してくる者や不法滞在者はあとを絶たないわけであるが、これは彼らも内心では「日本がすばらしい」と思っているからではないか。

 なんのかんの文句を言っても、在日朝鮮人が祖国に帰ろうとしないことからも「日本は肯定されるべき国家」であることがわかると思う。


 過去を知らなくても、現在の状態を肯定することは可能である。

 こういう基本理論すら理解していない人間が社説を書けるというのでは「学級新聞」なみである。この記者は「焼酎のポンジュース割り」の飲みすぎではないか?


■知れば知るほど好きになる国(1)

 筆者もネット右翼の端くれであるから、日本の歴史はわりと知っているほうだと思う。

 日本の歴史はすばらしい。

 例えば、いわゆる「聖徳太子」。


 当時の超大国である「隋(中国)」に対して、『日いずる所の天子より、日没するところの天子へ』なんていう親書を送れるくらいにすばらしい

 確かに日本は21世紀現在も輝き続けている。

 まさに「日出処」と言えるのである。

 一方の「隋」はほどなく滅びた。日は没したのである。そして中国の王朝は次々と替わっていく。中国4000年々の歴史とはいうが、それは「中国のある場所に人が住んで4000年」ということに過ぎない。現在の中国の歴史はたかだか60年余りである。


 一方の日本であるが、ニ千六百年あまり一つの王朝が続いている

 民主国家となった現在でも「天皇」は国の象徴として、この国を治めているのである。歴史の連続性だけをみても世界的に誇れる国なのである。胸を張ってもいい。外人に向かって「オイラの国は2600年間、同じ王朝が続いているんだぜ」と自慢できる国なのである。




■アジアの盟主

 日本の歴史の「すばらしさ」を語るとなると、いくら時間があっても足りないのであるが、近代に入ってからがこれまた凄い。アジア諸国が白人国家に侵されていく中、独立を保って、日清戦争、日露戦争と当時の大国を力でねじ伏せていくのである。その結果、国際社会では名実共に「アジアの盟主」と認められ、国際連盟では常任理事国の地位を占めていた。


 韓国併合は当時の国際社会で承認されたものであるから侵略には該当しない。当然どこからもクレームはなかった。そもそも当時の朝鮮は政治も経済もボロボロで、餓死者が出るような始末である。そこに多額の税金(日本国民の血税)をつぎ込んで、道路や鉄道などのインフラを整備し、植林事業を行い、学校をつくり、ハングルを教えたのだ。これは全部日本が行ったことだ。

※参考 http://mirror.jijisama.org/


 満州に出兵し、その結果「国際連盟」を離脱。ついにはドイツ・イタリアと組んで世界を相手に戦争を始めることとなる。ここからがまた凄い。航空母艦を揃えてハワイまで出張っていって「真珠湾」でアメリカ太平洋艦隊を壊滅させたのだ。「宣戦布告が遅れた」なんて言い訳わけにならない。奇襲されないように警戒するのが軍隊の基本だからだ。超大国アメリカをここまで追い込んだのは日本くらいなものである。


 もっともその後は10000倍くらいやり返された。


 首都東京は更地になるくらい爆撃されたし、各地方都市も爆撃にさらされた。仕舞いには原爆まで落とされた。日本は降伏した。敗戦である。日本は連合軍に占領されたのであった。この辺りが日本の歴史で一番キツかったところ。しかしその後がまたすばらしい。

 一面焼け野原で再起不能の三流国に転落したかに見えた日本ではあるが、見る見るうちに経済大国として復興していったのである。そして現在にいたるわけである。


 これだけ「エキサイティングな歴史」を持つ国は、そうないはずである。

 愛媛新聞の社説とは逆で、まともに歴史を知っていれば「日本を肯定」して当然ではないのか?

 



■侵略戦争と植民地支配

 自虐史観では、「侵略戦争をしたから日本はダメな国だ」。とか、「朝鮮半島を植民地にしたから日本はダメな国だ」。という理屈を捏ねているようである。まったくナンセンスである。


 当時の世界地図を見れば一目瞭然であるが、アジア全域が白人に「侵略」され、「植民地」にされていたのだ。自虐史観の理屈で言えば、現在の先進国はみんな「ダメ」な国で「肯定できない国家」ということになろう。そうなると国連もNGとなるから、これは馬鹿げた理屈と言える。

 

 それでも1000歩くらい譲って、「侵略と植民地支配が罪」であり、日本は歴史を知ると肯定できない国家であると仮定しよう。しかしながら、その罪は清算されているのである。

(1)日本と韓国は「日韓基本条約」で植民地支配の清算は終わっている。

(2)日本と中国とは「日中平和条約」で清算は終わっている。 

(3)その他の国ともサンフランシスコ平和条約その他で清算している。


 以上のように、どう転んでも「日本は肯定されるべき」国家であると思う。




■大学生に馬鹿にされたのでは?

 最近はインターネットの普及で、情報の共有化が進んでいる。大学生がネットで情報収集をおこなっていれば、ここで筆者が説明した程度のことは知っているはずである(というより、その学生がネット右翼だった可能性もある)。


 愛媛新聞の記者は大学生と話したということであるが、恐らく「新聞記者のあまりの無知」さに、大学生があきれたのではないだろうか? 筆者の見立てでは、記者は無知なので「馬鹿にされたことに気がつかなかった」のだろうと思う。

 日本国に対して「歴史を知れば肯定できない国」という、「トンデモ理論」を唱えるようでは、今の時代、馬鹿にされてもしかたがないだろう。新聞記者ならばなおさらである。


 愛媛新聞の記者は、ポンジュースご飯でも炊いて反省するべきではないか。 



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