「ネット右翼」という用語は蔑称的な意味合いで使われているようである。まぁ語感として悪くはないし、売国サヨクの方が、筆者のような者をさして「ネット右翼」というなら別に構わないと思う。むしろネット上での言論活動を通じて「ネット右翼」という言葉を「いい意味」に変えていけたらいいなと考えている。

 当然ながらネット右翼であれば、2CHサーフィンは必須である。
 ネット右翼は以下のスレッドを発見した。
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1136307348/l50
【国内】今年20歳の大学生の「嫌いな国」… 1位:中国(44%)、2位:韓国(29%) ★5 [01/01]

1 :犇@犇φ ★ :2006/01/04(水) 01:55:48 ID:??? ?
■首の皮一枚、粘った経済

あなたの嫌いな国はどこですか?。
 一位中国四三・七%
 二位韓国二八・七%

 今年二十歳になる大学生千人に聞いてみた。十五年後におそらく会社の中堅社員として、学校の先生として、あるいは何人かはスター経営者として世に出る卵たち。そんな彼らの多くに隣人の中国、韓国が「嫌い」としか映らない。ちなみに中国を「好き」と答えたのは九・四%だけだ。

 「今の日本は百年前と似ている」と作家の黒岩比佐子(47)は指摘する。日露戦争は実は薄氷の勝利だったにもかかわらず、勝利に陶酔して自らを「一等国」と言い始め、国内ではナショナリズムが台頭。その後に大きな敗戦が待っていた。

 九〇年代の経済危機から現在の回復の内実について、総務相の竹中平蔵(54)は「資産価値低下を国内貯蓄が救うギリギリのバランスシート調整だった」と総括する。首の皮一枚でやっと復活した現実から目をそらして「バブルに似た雰囲気」(日本経団連会長の奥田碩、73)に酔うと、手痛いしっぺ返しを食らいかねない。

 雨雲が現れた途端に悲観主義が支配し、晴れ間が広がると過剰な楽観主義がまん延する「日本病」。いま振り子は悲観から楽観へ振れ始めたかに見える。だが座して配当を受け取ることができる時代は終わった。

 大学生の話に戻ろう。嫌中・嫌韓感情の広がる彼らの七九・一%が「日本は国際社会で尊敬される努力をすべきだ」と答えた。外交評論家の岡本行夫(60)は「あと十五年で中国指導部はイデオロギー志向が薄い世代に交代する。日本はこれを追い風にしなければならない」と指摘する。負のエネルギーはプラスに転換できる素材でもある。

 バブル崩壊後の十五年という時間の経過で再び確認できた日本の底力がある。新たに身に付けた力がある。そして失われた力がある。自己を相対化し、冷静に立ち位置を点検するところから次の十五年が見えてくる。長い苦闘から反転した日本には、世界でも通用する経験と実力が備わったはずだ。国にとっても企業や個人にとっても、二〇〇六年は強い時代の始まりとなる

▽ソース:日本経済新聞(2006年1月1日付)
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■ネット右翼の心構え 
 この社説に感心するようではネット右翼にはなれない。
 ネット右翼となる為には「理論的思考」を身につけなければならないからだ。
 理論的にみるとこの社説はメタメタである。
 
(1)この記事の結論は「二〇〇六年は日本にとって強い時代の始まりとなる」である。
(2)しかしながら、冒頭で引用した「大学生」に対する調査との因果関係はない。

 つまり、冒頭と結論に関連性がない駄文ということができる。起承転結がバラバラと言えばわかりやすいだろうか。筆者はこの記事を書いた記者は「酒」が入っていたに違いないと思うのである。なにせ天下の日経新聞である。素面(しらふ)でこんな駄文を書くような人間が記者になれるわけがないからである。



■因果関係の分析
 この記事では、日露戦争における「薄氷の勝利」と、日本経済が「ギリギリで復活」したことを重ね合わせているようだ。「ギリギリでの回復」=「ナショナリズムの台頭」という図式にしたいようである。(1)日本経済が「首の皮一枚」で復活したから、(2)中国韓国を嫌いな大学生が増えたという分析、らしいが、どう考えても両者に因果関係はない。

 日露戦争後にナショナリズムが急激に台頭してきたのは、マスコミが真実を報道しなかったからだ。薄氷の勝利であるにも関わらずマスコミはその事実を報道しなかった。だからこそ、国民は「日本は勝ったのに講和の条件がヌルイだろゴルァ!」と怒ったわけである。要するに、マスコミが真実を報道しないから日本国民が「過剰な自信」をもってしまったのである。

 この構図と現代の日本を重ね合わせるのはそもそも無理だろう。マスコミが真実を隠しているから「嫌韓国や嫌中国」が増加したわけではない。むしろマスコミが「中国や韓国」の現実の姿を報道し始めたから、両国を嫌いな若者が増えたと言うだけのことである。


 つまり100年前とは構図が逆転しているのである。



■未来へ向けて
 情報をもつほど「嫌韓国、嫌中国と言う感情」になる構図がそこに存在している。ならばマスコミの役割は、その事実を報道することである。中国や韓国に媚びるのではなく、「中国も韓国も馬鹿な真似ばかりしていると、日本から見放されちゃいますよ」という真実の世論を伝えなければならない。

 言論の自由がない中国は論外としても、韓国マスコミも真実の情報を伝えていない。つまり両国で台頭しているナショナリズムは「間違ったナショナリズム」であり、日本のナショナリズムは正確な情報に基づいた「正しいナショナリズム」なのである。


 この事実を伝えるのがマスコミの役割であり、日本の対アジア外交を切り開くカギでもある。ネット右翼は常に「国益」を考えているが、その一割くらいの努力で構わないから、マスコミも冷静に国益を考えるべきであろう。



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