今季リーガにおいてFCバルセロナは当初こそ快調であったものの、その後一転してスランプに陥り、レアル・マドリード、FCバルセロナ、アトレティコ・マドリードが僅差で争う非常に厳しい戦いとなった。
欧州CLベスト8(2-1、2-0)及びカンプノウでのクラシコ(1-2)で敗北したバルサではあったが、その後精神的スランプを乗り越えることに成功した。
バルサがリーガ第37節エスパニョール戦を勝利したことがきっかけとなり、そこにアトレティコ・マドリードの第37節レバンテ戦とレアル・マドリードの第38節デポルティーボ戦での結果が関わって、バルサはリーガ第38節において2年連続24回目のリーガ優勝を飾ることができた。
リーガ2015-16におけるバルサの選手評は以下の通り。チームの総評は6.9点。
クラウディオ・ブラーボ 8点
有能
チリ人GKブラーボはオブラクとのサモラ賞争いには敗れたが、リーガ全般において素晴らしい活躍を見せた。失点数はわずか22だが、リーガの前半1/3と終盤に負傷を負ったことが悔やまれる。
出場試合数32、出場時間2,878分、失点22。
テア・シュテーゲン 7点
復活
本来なら出場するチャンスは無いはずだったが、ブラーボの負傷により起用された。最初の数試合では多くのゴールを許したが、少しづつ勘を取り戻し、実力を発揮した。
出場試合数7、出場時間542分、失点7。
ダニ・アウベス 7点
挑戦
多くの人がもうアウベスは終わったと考えていた。夏にはもう少しでバルサを離脱するかのように見えたが、アウベスは逆境に負けなかった。アレイクス・ビダルの登場でその地位が脅かされるかのように思えたが、それは誤りであった。
しかしながら、セルジ・ロベルトはアウベスにとって強力なライバルだった。
アウベスの課題はSNSでの露出を少し慎むことだろう。
出場試合数30、出場時間2,238分、ゴール0。
アレイクス・ビダル 4点
忘れられた選手
大型選手の移籍ということで話題を集めたが、FIFAの罰則の終了を5ヶ月間待った末の待望のバルサデビューは期待に沿う結果を生まず、ルイス・エンリケはビダルを先発メンバーから外した。
出場試合数9、出場時間543分、ゴール0。
ドウグラス 3点
存在感ゼロ
バルセロナによくいるタイプの選手ではないことは確かだ。しかし、2年間バルサに寄生しているドウグラスは、別の行先を探した方が良いだろう。人々はバルサがなぜドウグラスを期待の選手として獲得したのかを不思議に思っている。今シーズンにはラージョ戦の12分しか試合に出場しておらず、バルサのレベルに追いついていないことは確かだ。
出場試合数1、出場時間12分、ゴール0。
ジェラール・ピケ 9点
リーダー
ピケは今シーズンまた大きく成長し、ディフェンスのNo.1選手となった。ピケはバルサにおいて最も野心家でカリスマのある選手だ。
ピケはスマートフォンで世界中に映像をライブ配信してファンと交流することができる“Periscope”にハマって数か月間多用していたが、その後バルサのスランプが始まったために、その趣味は影を潜めたようだ。
出場試合数31、出場時間2,503分、ゴール2。
マルク・バルトラ 6点
我慢強さ
ルイス・エンリケ監督に起用されなくとも、一度も文句を言わずプロ意識を持ってチャンスの到来を辛抱強く待った。その打たれ強さは監督も高く評価している。バルトラのバルサへの忠誠心と貢献は評価されるべきである。
出場試合数13、出場時間495分、ゴール2。
ハビエル・マスチェラーノ 9点
プロフェッショナル
ルイス・エンリケ監督においては右腕のような選手であり、たまに監督とシンクロしているのではないかと思える。クラック達のサポートにかけては“ヘフェシート”ことマスチェラーノの右に出る者はいない。フィールドにおいては圧倒的なパワーを見せ、選手達のスポークスマンとしても表に出ることができる。マスチェラーノは監督にとっては頼もしい存在だ。
出場試合数33、出場時間2,767分、ゴール0。
トーマス・フェルメーレン 5点
貢献せず
ベルギー出身MFフェルメーレンはまだスランプを引きずっている。移籍の最初の年に負傷を患ったフェルメーレンは、2年目もチームに貢献することができずにいる。スビサレッタで一度活躍をみせたものの、その後また落ち込みディフェンスとしてチームの役に立っていない。今シーズン最高の瞬間はカンプノウでのマラガ戦でのゴールだろう。
出場試合数10、出場時間504分、ゴール1。
ジェレミー・マテュー 6点
ミス多発
ジェレミー・マテューは先発選手として出場した際には良い動きを見せることのある選手であるが、試合途中で投入された際にミスを多発する。今シーズンは昨年のマドリー戦でのゴールのような場面は無かった。負傷により憂き目を見たと言える。
出場試合数22、出場時間1,280分、ゴール0。
ジョルディ・アルバ 7点
疲れ知らず
試合によっては良いプレーをすることもしないこともあるが、確かなことはアルバは正面切ってぶつかっていくということだ。左サイドにおいてはライバルになり得る選手は存在せず、今シーズンにおいては前シーズンより劣っていたかもしれないが、アルバの犠牲と努力は計り知れない。今シーズンはアシストにおいて正確さが欠けているように見えた。恐らくこれほどまでに多くの試合に連続して出場したことが体に響いたのかもしれない。出場試合数32、出場時間2,501分、ゴール0。
アドリアーノ 4点
存在感無し
今シーズン活躍の機会は無かった。出場時間も少なく、存在感を示すこともできなかった。おそらくバルサでの存続は無いと思われる。左サイドにおいてアドリアーノの存在感は無く、バルサが求める最高レベルの選手とは言えない。その上アドリアーノはスペイン税務署に脱税の罪に問われている。
出場試合数8、出場時間430分、ゴール0。
セルヒオ・ブスケツ 9点
手本
カンテラ出身のブスケツにとって今シーズンは容易なものではなかった。いつにも増してフィールドを駆け回らなければならず、ライバルからも罠を仕掛けられた。
しかしまるでスイス製時計のように正確な動きをするブスケツは、バルサにとっては無くてはならない選手だ。
出場試合数35、出場時間2,729分、ゴール0。
イヴァン・ラキティッチ 8点
働き者
ラキティッチほど疲れを知らずフィールドを駆けることのできる選手はいない。ラキティッチのプレーはチームに安定と力強さをもたらす。4月の初旬にラキティッチがバテた時にはバルサもスランプに陥ったほどだ。現在ルイス・エンリケ監督が絶大な信頼を寄せる選手である。
出場試合数34、出場時間2,578分、ゴール7。
アンドレス・イニエスタ 9点
主将
イニエスタはこのシーズンを多くの活躍で飾った。フィールドにおいて文句なくバルサのリーダーの1人であり、チームのために身を呈しゴールを守った。その経験がイニエスタをよりサッカー選手として、人間として成長させている。文句なしのクラックだ。
出場試合数28、出場時間2,247分、ゴール1。
セルジ・ロベルト 9点
啓示
今シーズンのバルサ優勝のキーとなった選手の1人である。6つのポジションでプレーすることができ、期待された以上の結果を出すことができる。得意のポジションは右サイドバックであり、アウベスの強大なライバルとなった。トップチームでは第12番目の選手であるが、トップの選手達と肩を並べることのできる希少な存在だ。
出場試合数30、出場時間1,912分、ゴール0。
アルダ・トゥラン 4点
適応できず
バルサの選手達はアルダの事を褒めちぎっているが、正直に言えばフィールドで実力を発揮しているとは言い難い。FIFA罰則からの帰還を経てバルサデビューしたアルダ・トゥランは、以前のアトレティコ時代の輝きを失っていた。来シーズンにはバルサでの存続をかけてプレーしなければならないだろう。
出場試合数18、出場時間805分、ゴール2。
ラフィーニャ 5点
負傷
右膝前十字靭帯の損傷により6ヶ月間に渡り欠場していたラフィーニャにとって今シーズンは忘れ去りたい期間だったかもしれない。ルイス・エンリケの信頼を得ていたラフィーニャにとって負傷は痛い経験だった。次はブラジル代表チームの一員としてコパ・アメリカに出場するチャンスが巡ってくるだろう。
出場試合数6、出場時間251分、ゴール0。
レオ・メッシ 10点
クラック、最高の選手
メッシは様々な意味において素晴らしい選手だ。今シーズンのリーガではメッシが主役の場面がいくつもあった。それはゴールにおいてだけではなく、様々なアシストにおいても言える。しかも負傷により2ヶ月間試合欠場を余儀なくされたにも拘わらずだ。
残念なのは欧州CLからバルサが脱落したことによって6度目のバロンドール受賞が遠のいたことである。
出場試合数32、出場時間2,729分、ゴール26。
ルイス・スアレス 10点
ピチーチ
リーガタイトル受賞のもう1人の最大の功労者がスアレスだ。
その素晴らしい得点力が、スアレスをリーガ及び欧州リーグ最高のアタッカーにした。バルサ入団後第1シーズン目の成績をはるかに超える目覚ましい活躍をしている。
スアレスの長所はその脚力と根性にある。またアシストに関しても才能を発揮している。出場試合数35、出場時間3,150分、ゴール40。
ネイマール 8点
活躍減少
まるで稲妻のようにバルサデビューしてからはバルサ随一のアタッカーとして活躍し、メッシの負傷後その代役を見事に務めた。しかし、少しづつネイマールの勢いは下降していき、リーガ終盤はイレギュラーでミスも多くなった。いずれにせよ、全般的に評価としては非常に優れた選手である。今夏ブラジル代表チームで疲労困憊することが無いように気を付けなくてはならない。
出場試合数34、出場時間3,058分、ゴール24。
ムニル 7点
充分
バルサのような天才選手が集まるクラブで補欠になるのは非常に厳しく、下手をすると長時間ベンチで待機しなくてはいけない。しかし、ムニルは最終的に実力をアピールする好機に恵まれた。ただチャンスは主にコパ・デル・レイに集中していた。メッシとネイマールの負傷により、わずかにリーガでプレーすることが叶った。仲間のサンドロと比べると明らかにムニルの方が優れている。
出場試合数15、出場時間825分、ゴール3。
サンドロ 4点
不運
ムニルに出番を奪われた上に負傷をしたサンドロにとって、今シーズンは忘れたい思い出だろう。今後もサッカーを続けるのであれば、バルサ以外のクラブを探さなければならないだろう。もっと野心をもって、上昇するために新しい場を見つける必要がある。バルサでの道は完全にふさがれているのだから。
出場試合数10、出場時間347分、ゴール0。
グンバウ 5点
存在感無し
3試合でわずか43分しか出場の機会が無かった。可もなく不可もなくと言ったところだ。
出場試合数3、出場時間43、ゴール0。
セルジ・サンペール(-)
不明
リーガにおいては1試合においてのみ出場した。出場時間の短さから選手としての能力の判定は不可能だ。
出場試合数1、出場時間29、ゴール0。
