怪奇ミステリー作家・江戸川乱歩の未映像化作品を竹内スグルほか、新旧多彩な監督陣を迎えて映画化するオムニバスドラマ。

浅野忠信主演の『火星の運河』『蟲』、成宮寛貴主演の『鏡地獄』、松田龍平主演の『芋虫』の全4エピソードを収録。R-18作品。
(Amazon紹介文)



乱歩の作品中でも、一番げろんちょな作品群の映画化。

・・・キモイです(笑)


四つ作品が収録されてるんですが、

群を抜いて良いのは、最後のカネコアツシ監督、浅野忠信主演による「蟲」。


(・・・逆に言うと、他の三本はあんまし観る必要無いかも)


じゃ、各作品ごとに感想を。


「火星の運河」

はっきり言って良くわかりません(笑)

音声も殆ど入らず、意味不明の映像(男女の取っ組み合い/池の畔に立つ全裸男)が続きます。

原作を知ってれば理解できるのでしょうか?

(乱歩はゼンブ読んでるはずのうちの奥さんも、コレ憶えがないと首ひねってました)

とりあえずオレは、こういう類のものを有り難がる年頃を過ぎてしまったので、まあパス。


「鏡地獄」

実相寺監督の作品。

例によって例の如くの、エログロシーンが続きます。SM(縛りとロウソク)まで入ってるので、そのテが不快な方は、観ない方が良いでしょう。

(まあ、こんなタイトルの映画観る人は、大概平気だと思いますが・・・)

逆に成宮くんのサディストぶりを観たい人は、良いかも(笑)

話は随分変えてあって、探偵小説タッチになってます。

で、

最近亡くなった方の悪口書くのもナニですが、

「姑獲鳥の夏」でもそうでしたが、正直、監督のセンスはもうそろそろ古くなっていたと思われます。

この作品でも例外じゃありません。


「芋虫」

論外です。今年観た映画の中でも、最低中の最低。

浅い解釈。説明的な台詞回し。大根演技。

全編通して、小劇場で下手な劇団の芝居見せられてる感じ。

話も無意味にいじってあるようですが、浅薄そのもので退屈。で、またこれもハダカが出てくる。

監督さん、サービスのつもりなんでしょうか?残念ながら外してます。


「蟲」

だだだ、大 傑 作です。

この一本だけのために、DVDまで買っても、損は無いでしょう。

ブラックユーモアあふれるシナリオ、原作に対する解釈、

的確なカメラ(絵コンテ)、

浅野くん演じる狂人の笑える奮闘ぶり、緒川たまきの美しさ、

もうどれを取っても、ダントツ。他の三本とはレベルが違いすぎる。

ともかく(この作品だけを)強くオススメするのでありました。