数年前。


韓国人留学生の男性の、日本語フリートーク練習相手として、

半年間ほど、ボランティアをした。

一週間に一回、数時間ほど、家に招いて、

適当に日本語で雑談をする。

つまりホーム・ビジットかな。


彼は体格も立派な男性で、

留学生とは言っても、既に兵役、そして社会経験も済ませた、

30近い男性だった。


とても温厚な人で、

それからやはり韓国人らしく、

オレたち夫婦がボランティアをはじめた頃にはすでに、

訛りはあるものの、日本語はペラペラの状態だった。


彼の掌には、大きな傷があった。

何でも、兵役中に、爆弾の誤爆にあって、

大けがをしたのだそうな。

奇跡的に指は繋がったものの、

当時は、もう掌半分ほど、切断するしかないほどの状態だったらしい。

「もう私は、軍隊はこりごりです」


巨漢で、柔道の達人でもある彼が、

にこやかに笑って言った台詞は、

説得力があった。


で、本題。


彼の台詞の中で、印象に残ったものがある。

まず一つは、

「私は戦争が嫌いです。

しかしそれでも、もし祖国に戦火が及ぶようなことがあれば、

私は同胞と家族のために、軍に戻り、闘います」



そしてもう一つ。


「もしも日本と北朝鮮が開戦したら、

残念ですが、私たちは、北朝鮮とともに闘う道を選ぶでしょう」




まあ、そうなのかもしれない。

聞いたとき、「ああ、やっぱりそうなんだろうな」と思った。


言っておくけど、彼はとても、日本と日本人に対して、好意的だ。

「韓国政府はプロパガンダ(教育)によって、反日感情を高めている」

「韓国人は、優しく親切な、日本人の本当の姿を知らない。それが残念だ」


さらには、

「同じ民族として、北朝鮮が日本にしていることには、

本当に申し訳なく思っています」



などとも語っていた。


だからこそ、その「北朝鮮の方と組む」という台詞には、

説得力を感じた。


もちろん彼一人が、(必ずしも)韓国人の総意であるわけじゃない、とはわかってる。


けどやはり、オレにはショックに聞こえた。



そういうわけで。




日本の一番の友達って、





どこの国なんだろう?




・・・そんな風に思う、今日この頃。