「セレブレーション(花火)」
「セレブレーション(花火)」
ヒロヤマガタが、パリに在住して3年目に、パリ祭の景気のいい花火を見物したときの印象を描いた作品。それから病み付きになって毎年見に行ったという。
セーヌ川にかかる有名なポンヌフよち下流に数えて8番目のアルマ橋からの眺めを描いている。ヒロヤマガタは当時ここから徒歩で15分くらいのところに左岸に住んでいた。花火はエッフェル塔付近が絶好の見物場所だそうです。
実際に川沿いの建物はこんなに小さいはずもないし、夜空も真っ暗なはずですが、いずれもデフォルメされたり、花火の光彩を効果的にするためのヤマガタブルーに染め上げられている。(原画作品では空のブルーがやや濃くなっているが、ヒロヤマガタもそれもいいなと校正を容認した。画像はシルクスクリーンのもの。)
「自由の女神」のバックの花火はアメリカ式に徹底的に陽気に、バーンと開いた花火が放射状に描かれているが、こちらはパリ祭の花火はパッと開いて消える瞬間の残像も加味して描かれている。さらに、この作品の特徴はほとんどパステルで描かれている。モチロン花火の中心部分などの輝度の強烈な部分はアクリル彩色されているが、当時20代のヒロヤマガタの「花火の消える瞬間の流れる残像がとても奇麗だった」という思い出を表現するのに、パステルのかもし出す色合いは格好だったようです。
「ほら、花火大会の最後にこれでラストですよとアナウンスがあって、取って置きの花火がババーンと一斉に打ち上げられるじゃない。あれ大好きなの。景気いいからね。
「それで、あのあとがシーンとして歓楽尽きたって感じも好きです。だから花火のシリーズを描いていきたい。」
という。
実際に花火が描かれている作品はいくつか描かれている。


