エピソード28「2度目の結婚」 | LACC(Life&Art Consierge) Blog

エピソード28「2度目の結婚」

エピソード282度目の結婚」

パリでボクが由美子に声をかけたその日に

「今度お茶でも飲もうか?」とさそったら「ええ」と快諾してくれた。だが待てしばし。ここが、年上のカンロクの見せどころと、「そうね2週間くらいしたら、電話するよ」とかっこつけた。

 ところが、なんと、彼女の返事はまったくの予想外で、「明日、ご都合悪いの?というものだった。年上のカンロクは一瞬にして消滅である。結局、お茶をすることになった。

 2,3回デートするうちに、彼女が、簡単に電話番号を教えてくれたのは、しつけの厳しい、フランス人の家庭に住み込んでいるから、ということも、また、怖いもの知らずの子供っぽさから、無警戒な言動に走りがちなことも分かってきた。

「よし!今度はミラノやマドリードには行かさせないぞ!」と心に決めた。

ボクはブローニュの森の小道や、サンミッシェルのセーヌ川沿いの舗道を散歩したり、ムードつくりに専念した。彼女がポーッとなったところで、パリで最高のプルニエ料理に案内、それから、ゴージャスなナイトクラブへ、もう、パーフェクトな状態で、そのあと最後の段階までは問題なくいった。え?4回目のデートで成功しました。今度は手が早かったですね。



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    1990年「バトー・ムーシュ」シルク

 

 結婚してから、彼女にきいたら、あの時、彼女はボクがあまりにもハデに札ビラを切るんで、たまげたらしい、なんでも、彼女の20何年の人生で会った男のうち、最高の金持ちだったし、半学生の自分なんかに縁もないと思っていたプルニエで、高価な料理を次から次に注文するもんだから、ビックリしたらしい。それで、ナイトクラブの明かりでつくづくボクの顔を見て、いいとこのボンボンて顔じゃないし、泥棒かな?思ったらしい。

女ってやつは、腹の中で何を考えてるか分からないものだと思った。

 ボクは、由美子が気に入り、彼女もボクに一目惚れ(?)だったので、結婚することになり、新婚生活のために、家賃が1978年当時月額2000フラン(約15万円)というマンションを借りた。

大きなガラス越しに木立の広がるデラックスな眺望はパリでは得難いと、訪ねてくる友人たちには、不動産屋の売り文句をそのまま自慢して、彼女に笑われた。



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