コピー本を・・・だしたい・・・です・・・><


ブログでつらつら書いてもいいんですが、やっぱり紙にすると紙にしただけの気合がはいるじゃないですか。





・みんなヤンデレ仏英・米英・英日の各SS詰め合わせ





・サークルで企画したまま完成のめどが立たない(笑)オリジナル同人ゲームの超ロリっ子シングルマザーと子供たちのSS





・オリジナルの野球少年と文系女子のギャグ本





ぜ、ぜんぶ・・・かきた・・い・・・じゅるり。





でも、書く気力がないんですよね><


ををおおお、やる気がほしい・・・。












目が覚めると、そこにはドアップの優の顔があった。
そういえばさっきからこいつに膝枕してもらってたな。
目を閉じた優は、どうやら眠ってしまっているみたいで、俺の顔にかかる髪を耳にかけてやっても気付かなかった。
改めてまじまじと見ると、そこそこ整った顔してるよな。
優の頬に手を伸ばして撫でても、女の子みたいなふにふにした感触は無くて、頬骨に薬指がぶつかる。
「ん・・・たか、ひろ」
座って俯いたまま眠る優が、うぅと唸った。
いつもは苗字なのに、呼び捨てで俺を呼ぶのは珍しい。
夢ってのはこんな細かいところまで生み出しちまうのか。俺の脳ってすげぇな。
「隆宏・・・」
優がもう一度俺の名前を呼ぶ。
寝言とは思えないくらい、はっきりした発音で。
どうやら起きてしまったらしく、薄く目を開いた優が俺ににこりと笑いかけてきた。
「優・・・?」
その笑顔に、俺は間違いなく見覚えがあった。
いや、こんな大人に至近距離で微笑まれたことは無いけれど、優に良く似た、・・・少年、に。
「すいません、寝ぼけてたみたいです」
「なあ、優・・・俺達、会ったことあるか?もしくは、俺はお前に似た奴と会ったことがあるのか?」
誤魔化されはしまいと、優の頭の後ろに手をかけて、ぐっと引き寄せる。
目を覗き込むと、案の定、優のきれいな茶色の瞳は揺れていた。
「それは・・・俺にも分かりません。俺は貴方に創られただけの存在ですから・・・」
「でもお前は俺が昔、眼鏡をかけていなかったのを知ってたよな」
「勘ですよ、勘」
「でも、俺のことなら何でも分かるって」
ついつい大声を張り上げてしまうと、優が俺の口に人差し指と中指をあててくる。
それから俺から視線を上げて、雲ひとつ無い空を見上げた。
「俺は・・・貴方とそんな話がしたいんじゃないんです・・・。ただ、貴方の周りであった楽しいこと、嫌なことを話してくれれば、俺は充分それで幸せなんです。・・・それに、俺はただの夢の中の人間ですから・・・」
「はは、それって、優がまるで俺のこと好きみたいじゃないか」
優の大げさな物言いに苦笑すると、優が困ったように眉を下げた。
「もちろん好きですよ、渡部さんのこと」
「どういう意味だよ?」
「そのまんまの意味です・・・もう少しだけ、寝たらどうですか?」
「そうだな・・・」
優の頭にまわしていた手を解くと、優は俺の髪をゆっくり撫でた。
何か特別なことをしているわけでもないのに、何だか落ち着く。
薄く目を開くと、優はまだ俺を見てにこりと微笑んでいた。
やっぱりこの顔を、体温を知ってる気がする。
だけど、もう優から聞き出そうとは思えなかった。
『好きだ』と真っ直ぐ言ってくれる優が、今ここにいる。それが友達としての好きか、夢を創ってるのが俺だから好きなのかは知らないけれど。
でも、それだけで充分な気がした。


「渡部さん。貴方は・・・もし、この夢が今日で終わってしまうと言われたらどうしますか?」
次の日の夢で、優は俺を見上げながらそう尋ねてきた。
優はいつも、唐突によく分からない質問を突きつけてくる。
でも今なら優の気持ちが分かる気がした。
きっと、確認したいんだ。自分がどう思われてるか。自分のした推測や、願望が実現しているか。
「そうだなぁ・・・ちょっと、寂しいかも、な」
不安そうに瞳を揺らす優の頭を、子どもにするみたいに撫でながら笑いかけると、優も少しだけ口元を緩める。
夢に執着するなんて変な話だけど、俺はこの夢が好きだった。
だからもしいつかまた普通の夢を見るようになったら、それはちょびっと寂しいと思う。
なによりも、こうやって優と話すことが、何故だか懐かしいと感じた。
一瞬だけど、昨日、優が優介に見えた。だからかもしれない。
でもその幻覚は、次の瞬間には現実に変わっていた。
「なら・・・最後に、『ゆうすけ』って、言ってもらえませんか」
「なんでその名前を」
俺は優に、優介の話を一度もしたことがない。なのになんでその名前を知ってるんだ?
優が言ってるのは、優介のことじゃないかもしれないけど、俺にはそうは思えなかった。
だって、優は・・・似てる。本当に楽しくって微笑んだ時の笑い方が、凄く似てるんだ。
どうして俺は今まで気付かなかったんだよ。こんなに・・・こんなに似てるのに。
いや、でも夢の人間なんて俺の都合よく設定されてるから、不思議なことじゃないかもしれない。
でも、もしそうなら何だって優は『ゆうすけ』って言えなんて訳の分からないこと言うんだよ。
「呼べよ・・・隆宏」
優が俺の左腕を縋る様に掴んで、いつもと違うぞんざいな口調で呟いた。
声は、まるで涙ぐんだみたいに震えている。
昔より少し低くなったけど、でも変わってない声。
もうここが夢かどうかすら分からなくなってくる。
もしかしてこいつは本物の優介なのか?まるで本当に自我を持っているかのように行動するこいつは、実は俺の妄想なんかじゃなくて、本物の優介なのか?
「・・・優介・・・最後って何だよ、優介だろ、お前。たとえ俺の妄想だとしても・・・お前、優介だろ?」
俺の左腕を掴む優の・・・優介の手の上から、自分の右手を重ねると、確かに暖かかった。
そこにあるのは、現実かと錯覚するほどにリアルな感触と熱。
でも、夢、なんだよな。いつも起きたら俺は自室のベットの上にいるし。
じゃあこの目の前の青年は誰だ?
俺の妄想の末の産物か?俺は見てもないのに、優介が成長した姿がこんなにはっきりと創造できるのか。
「愛してる、隆宏。・・・もう楽しい夢の時間は、おしまいだ」
涙でぐちゃぐちゃの顔で、否定も肯定もしない優介が、俺の唇にキスをする。俺はしまった、と思った。
優介のその台詞は、まるでおとぎ話の王子がお姫様の眠りを覚ます時みたいだった。
きっとこのままじゃ、何もかもうやむやなまま俺は起きちまう。
姫扱いは尺に触るが、そんなことを気にしている暇はなかった。
俺はどっか別の世界に引きずり込まれそうになってく意識と、どんどん消えてく自分の体に鞭打って、優介を抱きしめた。
腕はまだ消えていなかったから、その両腕をいっぱいいっぱいに使って、優介の肩を包み込んだ。
だけど、優介は何も言ってはくれなかった。

ドスン、と鈍い音とともに、背中に鈍い衝撃が走る。
どうやらベットから落ちたらしい。
驚いて目を開くと、真っ先に目に入ってきたのは飾りっ気も何もない天井。
間に合わなかった、のか。
俺は腕で目を覆って、唇が切れるくらい噛み締めた。
ただの夢の筈なのに、今でも目に、優介の笑顔や静かな風景が焼きついてる。
今なら分かる。あの風景が、昔優介とよく遊んだ広場だって事が。
もう十年近く前にビルが建っちまって潰されたけど。
あの夢は、やっぱり俺の空想上の世界なんだろうか。
だけど、これは夢だと自覚してみる夢、覚醒夢は、なんでも自分の思い通りになるっていう話を聞いたことがある。
ここ数日間のそれは、一度も俺の思い通りになったことは無かった。
俺がもう少しここにいたいと思っても、無常にも目は覚めてしまうし、優介の発言なんて俺にはまるで予想できなかった。
しかも、優介の最後の・・・愛してるって言葉。あれは一体どういう意味だったんだ?
もし夢だとしたら、俺は優介に愛されたいって深層願望でもあるんだろうか。

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とまあここまでかけたわけですがどうにもオチがうやむやになって結局未完に・・・><
精進します。

こういう経緯で、俺は隆宏と夢の中で七日間だけ出会うことができた。
言葉遣いが違うのは、隆宏に優介だってことがバレないため。
今まで言ってきた夢の仕組みの話は、昔、隆宏と読んだ絵本の受け売りだ。
見た目だって中学生の頃と比べると結構変わってしまったし、覚えてないのもしょうがないけど、でも一番初め、「誰だ?」と聞かれたときは流石にショックだった。
隆宏からしてみれば俺なんて過去の奴なんだろうよ。
それが悔しくてたまらない。しょうがないと分かっていても。
何で俺はこんなに隆宏のこと、好きなのにあいつは分かってくれないんだよ。
バカ。隆宏のバカ。
どこの女の人か知らないけど、振られて凹みやがって。
だけど・・・会えただけで、元気な姿を見れただけで、充分幸せだ。
頬にそよ風が触れる。草木が一瞬で姿を現し始める。
隆宏が眠り始めたんだろう。
俺はゆがんだネクタイを整えて、ぼーっと突っ立ってる隆宏に呼びかけた。
「渡部さん」
「こんばんは、ってか、こんにちはの方が正しいか。この明るさだと」
振り返った隆宏が、ははっと笑いながら言う。
隆宏は昔は眼鏡をかけていなかったし、こんなに背は高くなかった。俺よりは高かったけれど。
顔立ちだって昔と大分変わってる。
だけど、隆宏は隆宏だ。
この笑い方、昔と全然変わってない。
その明るさに何度助けられたことか。何で俺は死ぬ前に隆宏に会いに行かなかったんだろう。
隆宏のお母さんが再婚してたから会いにいけなかったってのもある。けど、罪悪感もあったんだ。
隆宏は純粋に俺のこと、親友だと思っててくれたのに、俺が友情以外の好意を持ってしまったことに。
・・・夢の中なら、言っても許されるだろうか。
少年・・・というか、神様はは正体をバラすなとは言ったけれど、好意を伝えてはいけないなんて条件は聞いた覚えが無い。
俺は隆宏の腕を掴んだ。
それから、背中に手をまわして隆宏を抱き寄せる。
「どうした?優」
俺の頭のすぐ上から隆宏の声が降って来る。顔はかなり大人っぽくなってしまったけど、声は変わってない。別れたときにはこいつ、声変わりは終わってたし。
「・・・渡部さんは、俺にとって、神様です。俺を創ってくれた人だから」
隆宏は夢の主って意味で取るだろうけれど、夢以外の意味でも俺にとって隆宏は神様に等しい存在だった。
それは、今も変わらない。隆宏がいてくれたから、小さかった俺は僻まずに物事を考えれた。
「そんな深刻に考えなくっても」
隆宏が子どもにするみたいに髪を撫でてくる。
不覚にも、その優しさに視界がぼやけた。
「・・・俺は、渡部さんをずっと好きでいれます。嫌いになったりしません」
「優?」
「愛してます。・・・だからこの夢の住人になってください。そうすればずっと一緒にいれる。この世界が、俺が消えることは無い。俺には渡部さんしかいません。渡部さん以外の人なんて、いらない。俺なら貴方だけをずっと愛しとおせます」
俺に残された時間はあと二日しかない。だから強ち大げさな話じゃなかった。尤も隆宏がこの夢の住人になることなんて不可能なのだけど。
隆宏は何も答えなかった。なんにも言わないくらいならっそ突き放すとかして欲しかった。
「・・・無理だ。・・・俺は、確かに優が、ここが好きだ。けど向こうの世界の奴らと、すぐにおさらばできるような勇気は無い」
頬に液体の流れていく感触がする。夢なのに、隆宏の体温や涙の伝う感触がこんなにもリアルなのは何でだろう。
神様って偉大だよな、つくづく。
隆宏がNOと言うのは分かっていた。普通に考えて、夢の中に出てくる男が突然駆け落ちしようと言ってきたって真に受けたりしない。
「・・・ですよね。ちょっとしたお茶目です。時計を見てください。丁度、四月一日、午前零時を過ぎました」
どう誤魔化そうかと考えて、そういえば今日がエイプリルフールだったのを思い出した。
そのくらいでなあなあに出来るような話ではなかったけど、でもこれで隆宏が今の話を忘れてくれるならそれでもいい。
本当は忘れて欲しくなかったけど、でもあと二日、俺達の関係がぎすぎすするよりはずっとマシだ。
「エイプリルフール、か。そういえば今日から四月だったな。しっかり騙された」
隆宏が目を擦りながら欠伸を一つする。そんなにさっきの話を気にはしてないみたいだった。
「眠い、ですか」
子どもっぽい仕草にくすりと笑うと、隆宏はこくりと頷いた。
「仕事が溜まっとってな・・・」
「寝てもいいですよ。夢で眠っても何ら問題はありません。現実の貴方に疲労回復効果があるかは分かりませんが。・・・ああでも枕が無いですね」
ベンチがあるから横になれないことは無いけど、でも枕が無いから頭は居心地が悪そうだ。
なにか変わりになるものは無いかとあたりを見回しても、あるのは草、草、あと木と花。
きょろきょろする俺を見て、隆宏はぽん、と俺の膝を叩いた。
なんですかと寝転がろうとする隆宏に尋ねると、隆宏は目を細めて口端をくいっと引き上げた。
「あるじゃないか、俺のすぐ隣にいい塩梅の枕が」
「・・・俺の膝でよければどうぞ」
答えた途端、隆宏が俺の膝に頭を乗せてくる。
目を閉じた隆宏は、昔と何ら変わりない、無邪気な表情を浮かべていた。
「隆宏」
聞こえないくらいの声量で小さく名前を呼びながら、隆宏の眼鏡を外して胸ポケットにしまう。
目にかかる前髪をそっとよけてやって、俺は隆宏の額にそっと、気付かれないようにキスをした。
ずっとこんな時間が続けばいいのに。不可能だと分かっていても、願わずにはいられない。
いつまでもこうしていられたら、どんなに幸せだろう。
文字通り、世界に二人だけ。
周りにあるのは、いつかの思い出の風景。よく遊んだ草原。
全てが俺達のためだけにまわってるんじゃないかって錯覚するくらい、ここは俺達のための空間。
俺は隆宏と一緒に眠ってしまうまで、寝顔をずっと見つめていた。
天国に行った後も、暫く見ない内にずっと成長していた隆宏の顔を思い出せるように。