去年の11月に心理学を学び始めましたが、今は少しお休みしている状態です。4月には最後のテストを受け、カウンセラーの資格を取得する予定です。

さて、最近よく目にするのが「通院中の人や精神疾患を持っている人のセッションはできません」というカウンセラーの発信です。中には「治ってから来てください」という言葉まで書かれていることも。これは一体なぜなのでしょうか?



 1. カウンセラーがセッションを断る理由

リスク管理の観点
カウンセラーがセッションを断る最大の理由は、リスク管理です。精神疾患の状態や病状が不安定な場合、カウンセリング中に強い感情が表れたり、突発的な行動に出る可能性があります。万が一、カウンセラー側がその対応に追われる事態になれば、適切なサポートができなくなるためです。
また、言動が不安定な方の場合、後から「そんなこと言ってない」と主張されるケースもあります。カウンセラーにとっても、誤解やトラブルを避けるために慎重な判断が求められるのです。


医療行為ができない
カウンセラーは医師ではないため、診断や薬の処方はできません。心の状態を支えることはできますが、医学的な治療が必要な場合は専門機関に相談する必要があります。
特に、クライエントが自傷行為や他害の可能性を示唆した場合は、守秘義務よりも安全確保が優先されます。その際は、医療機関や警察への通報が必要となることも。

 




2. 「治ってから来てください」は正しいの?

「治ってから来てください」という表現に違和感を覚える方もいるでしょう。精神疾患は長期的なケアが必要な場合が多く、完治という概念が当てはまらないこともあります。
実際、回復途中でもカウンセリングを受けることで、生活の質が向上したり、再発を防ぐことができます。そのため、カウンセラーの経験や方針によって対応が分かれることも珍しくありません。

 

 

 


3. セッションを受ける前に確認したいこと

もし精神疾患を抱えていてカウンセリングを検討している場合は、以下のポイントを確認してみましょう。

  • 専門性の有無:精神疾患への理解や対応経験があるかどうか
  • カウンセリング方針:医療機関との連携が可能か
  • 相性の良さ:話しやすさや信頼感を感じるか


また、通院中の方は主治医に相談し、カウンセリングを受けてもよいか確認することも重要です。





4. 偏見をなくすためにできること

精神疾患に対する偏見はまだ根強く存在します。しかし、誰もが心の不調を経験する可能性があり、決して特別なことではありません。

カウンセラーとして資格を取得した暁には、より多くの人が安心して相談できる場を提供したいと考えています。一人ひとりが理解を深め、優しい目線で接することで、偏見は少しずつなくなっていくはずです。

もしカウンセリングを受けることに不安がある方は、まずは信頼できる人に話してみるのも良いでしょう。あなたが一歩踏み出すことで、心が軽くなるかもしれません。

心の健康は誰にとっても大切なもの。自分自身を大切にするための選択を、ぜひ前向きに考えてみてください。