ラジオのプレゼント企画で日本橋クルーズのチケットがあたったので、仕事が落ち着いた頃に有給休暇をつかって行ってきました。

同行の友達はかれこれ20年近くつきあいがあり、何でも話を聞いてくれる人でした。

 

ちなみに待ち合わせ場所は三越前で、目の前が日本橋でした。

 

この麒麟の柱を見ると、ドラマにもなった東野圭吾の『新参者』シリーズが浮かんできます。もちろん役者さんでも。

 

 

日本橋を出発すると、旧江戸城のお掘りのところを通っていった。古くからの石垣が川の中に敷き詰められていて、加賀藩・前田氏などが記録として残してる部分も見ることができる。石垣が敷き詰められたところから抜けると、レンガ造りの橋が見える。東京駅などを作った「日本近代建築の父」辰野金吾(1854-1919)の作品も見られた。

 

 

東京の橋の多くは関東大震災で焼けたのが多く、今で言うクラウドファウンディングという形で再建し、現在のような形になってるのが多いそうな。
船は神田川を抜け、両国橋から隅田川に入った。

隅田川に入ると、川の幅が広くなっていた。浅草あたりの狭さとは大違いだった。
いくつかの橋をくぐり、スカイツリーも見えてきた。

 

 

船を反転させ、撮影させてもらえた。
そして再び反転させて、東京湾の方へ下っていく。ここは夏の夜に見るのがいい風景だった。
「川のど真ん中にいるよ!」
GPSで見ていた友達がいう。Googleマップを見せてもらったら、本当に川のど真ん中にいた。
そして、俳人・松尾芭蕉がいたといわれるところの話をガイドさんから聞く。江戸時代に隅田川の橋ができて、生活がしやすくなったと言ってたそうな。今までは遠回りしなきゃいけなかったのに、住まいの近くにできたから楽になって嬉しいのは今も昔も変わらないのかもしれない。

 

 

隅田川をぬけて、永代橋のところから再び日本橋川に戻る。
狭さは半端なかった。隅田川は途中でスピードが出て揺れたが、今度は大丈夫だった。兜町の話や、渋沢栄一のことが出てきた。このへんは日本の近代史を語るには欠かせない場所なのだ。


そうこうしているうちに、船は日本橋にたどり着いた。

90分の船旅はあっという間だった。
自分が知らないことを学べることができて楽しかった。自分が体験しないことを船の中から味わい、世界を知る。ましてや日本橋は過去と未来をつなぐ大きな橋なのだ。
現在、再開発が進んでいて新しいビルが出来上がるそうな。でも大事なところだけは残してほしいと思っている。