自分軸とか、他人軸とか。

自己肯定感とか、最近やたら広まってます。

私も何気なく使っている側の人間なので、「それって当たり前のことじゃないの?」と思ってしまうのです。

でも、知らない人にとっては知らないもので。

「自己肯定感=自己愛」ということで、「ナルシストみたいになっちゃうんでしょ?」と思ってる人も多いようです。

しかし、実際はそういうものではないのです。

 

そんな訳で、まず噂のあいつ(chatGTP)に聞いてみました。

 

自己肯定感とは、自分自身に対する肯定的な感情や評価を持つことを指します。これは自己評価や自己認識の一部であり、自分の価値や能力を信じることから生じる感情です。自己肯定感が高い人は、自分に対して肯定的な考えを持ち、自分の行動や判断に自信を持つことができます。一方、自己肯定感が低い人は、自分に対して否定的な感情を抱きやすく、自己評価が低くなることが多いです。

 

そして、自己肯定感と自己愛の違いも聞いてみました。

 

自己肯定感と自己愛は、どちらも自分自身に対する感情や認識に関連していますが、それぞれ異なる概念です。以下にその違いを説明します。

### 自己肯定感
- **定義**: 自分自身に対する肯定的な評価や感情を持つこと。
- **特徴**:
  - **健全な自己評価**: 自分の長所や短所を理解し、受け入れることができる。
  - **自信**: 自分の能力や価値に対する信頼があり、挑戦や失敗に対しても前向きに対処できる。
  - **バランスの取れた自己認識**: 自分を他者と比較せずに、自分自身の基準で評価することができる。

### 自己愛
- **定義**: 自分自身を非常に高く評価し、他者よりも自分を優先する感情や態度。
- **特徴**:
  - **過度の自己評価**: 自分を過度に理想化し、自分の欠点や失敗を認めることが難しい。
  - **他者に対する優越感**: 他者よりも自分を優れていると感じ、他者を見下す傾向がある。
  - **自己中心的な行動**: 他者の感情や意見を無視して、自分の利益や欲望を最優先にする。

### 違いのまとめ
1. **健全性の違い**:
   - **自己肯定感**は健全でバランスの取れた自己評価を意味し、自分と他者を公平に評価できる能力が含まれます。
   - **自己愛**は過度に自己中心的であり、他者を軽視したり、他者との関係を損なう可能性があります。

2. **他者との関係**:
   - **自己肯定感**が高い人は、他者と健全な関係を築くことができ、他者の意見や感情を尊重します。
   - **自己愛**が強い人は、他者との関係で問題を引き起こしやすく、他者を操作しようとすることがあります。

3. **行動や態度**:
   - **自己肯定感**が高い人は、自己成長を目指し、他者と協力する姿勢を持っています。
   - **自己愛**が強い人は、自分の利益や欲望を最優先し、他者を犠牲にすることがあります。

このように、自己肯定感と自己愛は似ているようで実際には異なるものであり、特に他者との関係性や自己評価の健全性において大きな違いがあります。

日本の教育システムにおいても、自己肯定感を育むことが重要とされています。例えば、文部科学省が推奨する教育方針の一環として、児童や生徒の自己肯定感を高めるためのプログラムやアクティビティが取り入れられています

 

 

つまり、自己肯定感というのは自分だけではなく周り(他人)も認めるもの。自分の長所だけではなく、短所も認めちゃうことです。

逆に、自己愛というのは自分の長所を過大にみるようになって、自分だけしか関心が向かないものです。

 

こうなると、全く別のものだとわかります。

 

ただ、自己肯定感という名のもとに、「これも私、ありのままでいいんだ」といって、ダメなところの努力をしなかったら意味がないと思っています。成長につながらないと思っています。

 

世界を基準にしたデータによると、日本人の自己肯定感は世界でも最も低いと言われています。それは、教育によるものだという話もありますが、国民性じゃないかと感じています。

まず、根底にあるのは『人に迷惑をかけてはいけない』というものです。

小さいときから、この言葉をドラクエの呪文のように言われ続けた人が多いかと思います。

欲求を伝えると「ダメ」と言われ、泣いたら「お店の人が怒るから、やめてちょうだい」といわれたり。

大人になったら、体調が悪いのに出社しないと「みんなに迷惑がかかる」と思い込んだり。

でも、これらは思い込みなのです。

あと、過剰な謙遜は自己卑下になります。褒められても「私、たいしたことじゃないので」などいってませんか?それも「みんなも出来て当然じゃないの?」という前提の思い込みがあるのです。

 

それらは全部国民性によるものだと言われています。

そして、国をあげて近年は自己肯定感をあげる教育をしましょうという動きになってます。しかし、子どもよりもまずは大人の方から変えるべきではないでしょうか?

 

だから、自己肯定感は「自己愛」とは別物だということです。

「自己肯定感というのはありのままだから、何やってもいいんだ」というのは間違いなのです。まずは自分の長所だけではなく短所も認め、それを上手に調整していけばいいのではないかと思っています。