STEP.1医師にもなれる？
お肉を前にして
はるとくんの
腸内の写真を
眺める
強靭な精神の
リカちゃん
「ここ荒れてるね」
「あ、小さな憩室がある
出血原因は
これかなぁ。。。」
血液検査を見て
「炎症反応もないし
いったい何が
原因だったんだろう」
医者が
はるとくんに
説明した通りの話を
リカちゃんがするから
はるとくんが
びっくり
リカちゃんは
幼い頃から医学書に
囲まれていたので
医学書が
愛読書のようなもの
心臓の図（血管の配置込み）も
心電図も、正しく
書けます
あまりにも上手すぎて
白Tシャツに
心臓の図を書かされて
兄弟がそれを
着ていたことも
自分の腸の
内視鏡検査も
医師と一緒に
画面を見ていたし
血液検査の数値も
どれが、どうなら、どうか
入院中に教わったし
一度の経験から
計り知れない知識を
吸収しています
とにかく今回は
大事に至る状況はなく
ホッとした
ふたりです
「もしも癌があったら
別れるつもりだった」
と弱気な発言の
はるとくん
「あ、いいよ
それなら手切れ金
もらうからね」
ニコニコ笑顔で言う
辛辣リカちゃん
「すぐ金かっ？？？」
はるとくんが
呆れて言うけど
「嫌なら別れなきゃ
いいじゃない？」
と
返すリカちゃん
「もう少し言い方あるやん」
そして
「じゃぁ、リカちゃんが
逆の立場なら
手切れ金くれるん？」
と聞かれたら
「やらん
」
「ほらみてん！」
叫ぶ
はるとくん
「だって別れる選択肢は
リカちゃんには
ないから」
余命宣告されても
そばに居ていただきます
死んだら
自由にしたらいい
どうせ
はるとくんは
意地でも離れない
だろうからねぇ
でもお互いが
いろいろ考えた
この一週間でした
リカちゃんは
心配で
ほとんど
眠れていなかった
んですけどねぇ！
なにもなくて
本当によかったです