ゲーム脳は天性なのか- Army Field Band Trombone Quartet "Su | Fairy Sounds

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  ゲームの技術とは、訓練できるものというより、熟練者に、いわば生まれながらの特性があるのではないか、という主張がされています。

  ゲームの才能は訓練より「天性」:研究結果 (wired)

  これによると、ヒトの脳の中にある特定の部位の大きさと、ビデオゲームを習得してプレイする能力とには、相関関係があるとのことです。一見、非常にわかりやすい単純な結論の様に思えます。

  ここで、一般にゲームとは多くの場合、複雑な現実世界のさまざまな側面を切り取って、特定のルールを設定して状況を限定し、単純化して、ある単一の価値の基に競争させたり、結果を評価したりするという要素によって構成されていることを思い出す必要があります。
  しかし他方では、現実世界に対応するために、人の脳が極めて複雑、かつ多様な振る舞いをすることも事実です。それらを単純な価値の元に比較、序列化することなど本来不可能であり、そこに完全性を得ることなどはできないでしょう。
  ゲームに優れた性質を示す脳の持ち主が、天性の優れた存在であるというような、短絡はぜひとも避けなければなりません。

  最近の社会では、単純な競争原理至上主義による政策が行われたり、単一の価値観にもとに優先順位がつけられて仕分けが行われる、といった事態が顕著になっているような気がします。
  そのような状況の下では、あるひとつの価値基準、例えば経済的成果主義によって、人やその営みから生成される物事の序列化が行われ、そこから捨像されるものが生じてきています。

  昨今の現実社会における政治においては、そうした見えなくされてしまった存在の救済、または居場所を確保する義務が軽視されているように思えます。
  人間社会の構成とは、けっしてゲームのように単純なものではなく、複数の価値が共存できる、可能な限り最大限の多様性を維持する必要があると思うのです。

  それでは、有名なゲームのテーマの演奏をどうぞ。

Army Field Band Trombone Quartet " Super Mario Brothers " (2009)


(2010-03-29 20:09:15)