12.29 | 泡沫

泡沫

全ては一瞬の出来事。

嫉妬とは醜いものだ。

そんなことはとっくの昔からわかっていて、仕方のないことだということも理解している。
少なくとも、自分の中ではそのつもりだった。

でもだめだった。

この感情の行き場なんて知る由もないくせに、その感情を自分から作り出すだなんて。
なんて愚かなんだろう。
それでも手を出さないと、足を向けないと、気が済まなかった。

馬鹿だなあ。
自分から傷つきにいって、結局独りで泣くんだもの。
何をしたいか全くわからない。
けど今こうしなくても、いつかこうしたと思うから。
結局しんどい思いをするんだよなあ。

いつになったら完全に信じられるんだろう。
いつになったら「楽しんできてね」「良かったね」って心から笑って言えるんだろう。
この胸の苦しみが治まる日は、ちゃんと来るんだろうか。
呼吸が、上手くできない。

この気持ちの行き場は、やっぱりわからないままだ。