真夏に多い現象のひとつに
逃げ水がある。
滑走路などでは、
陽炎現象とほとんど一緒に現れる。
いや、陽炎も含めて逃げ水というのかもしれない。
いくら追いかけても
逃げていくので逃げ水というのだが、
まるで水が生きているような表現で
この”逃げ水“という言葉
すごく気に入っているのだが、
ヒコーキ写真にとっては大敵
あるいは天敵かもしれない。
飛行機の魅力のひとつ
シャープで硬質な質感を
ぐにゃぐにゃにしてしまうのだ。
だが、
超望遠レンズを常用するヒコーキ写真は、
お天気次第では、
陽炎現象と逃げ水現象をほぼ避けられない運命にある。
というわけで、
ぼくは逃げ水や陽炎と遊ぶことにした。
逃げ水現象の、
空気の屈折により空が地面に映り込んだり、
機体が滑走路に逆さに映り込むのを
長いレンズで強調するのだ。
新潟(フィルム)
逃げ水