アルジェのカスバ | 青木勝のヒコーキ日和

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飛行機を見れば心が癒される

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アルジェリアの首都アルジェは、パリを思わせる近代的な都市だった。
しかしそこに、昔から変わらない生活が営まれているカスバがある。
北アフリカのモロッコやアルジェリアの各地方都市にはカスバがあり、
ぼくが行ったこの頃、すでに観光地化されているものもあったが、
アルジェのカスバは、実際にアラブ人たちが集まって生活しており、
観光客は誰も近づかない場所だった。

しかし、ぼくらは、地図も案内図もないカスバに入った。
もちろん、ちゃんとしたガイドがついていたが、緊張した。
まさにイメージどおりのカスバだった。
下水道のないカスバは、
汚水と体臭と香料が入り混じった強烈な臭いがする。
迷路そのものの入り組んだ、昼なお暗い狭い通路を行くと、
石畳は汚水でぬれて滑りやすく、
歩いているうちに方向感覚がおかしくなり、
いきなり行き止まりに出てしまったりする。

さまざまな国に行ったが、あれだけ強烈な印象が残る場所は、
他に思い当たらない。


写真説明、上から
☆ 雨が降っているのではない。通路は汚水でぬれている。
☆ 昼なお暗い通路。
☆ カスバには、生活の臭いが充満している。
☆ 行き止まりに出てしまった。
☆ 階段の下は市場。右手は肉屋で牛?の首がぶら下がっている。