これまた黎花からもらった、フランちゃんとらぶらぶできる夢小説です。
彼女は私がリクエストすると本当に書いてくれるので超良い人です。
大好きです。
〇〇〇を自分の名前とかにして読んでみてね☆(キラッ
あ、ちなみに「サクラ」って子はオリキャラだそうです^^^^
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ミーのモノ
「はぁッ!?終わってないぃ!?」
〇〇〇の声がイタリア・ヴァリアー本基地に響いた。
「っ…すみませんっ!」
目の前には大量の書類と疲れ果てたヴァリアー団員数名。
「わ、私がそれ渡してから3時間位経ってるよッ!?」
「本当ーにすみませんッ!」
ペコペコ謝る団員。
嗚呼。
全部ヤツだ。
ヤツが来ないからだ。
ヤツのせいだ…
バカ
フランっっっ
―事の起こりは3時間30分27秒前―
「えー、本当ですかー」
「しししっ。マジに決まってんじゃん♪」
ベルとフランが話している。
「この量をー?」
「そうだよ。」
「1日でー?」
「そ・う・だ・よっ。つーか早くしろよな。ボスに怒られっぞ。」
「ミーは怒られてばっかの堕王子と違うのでー。って言うか自分がめんどくさいからミーに押し付けたんですよねー。」
「あ?なんか言った?」
「言いましたよー。堕王子って。」
「誰が堕王子だっ」
「あ…聞こえてましたー?」
「ぜってー、わざとだろ。」
「いえいえー。めんどくせー」
「てんめっ、殺すっ」
まるで兄弟喧嘩。
「って言うか先輩ー、そう言う先輩は仕事ないんですかー?」
「ないよ」
「?なんで?」
「だって王子だもん♪」
「あ、その王子だもんって言うのもウザいんですよねー」
「てめぇ…、頭と心臓どっちがいい?」
「エンリョしときまーす」
「おいッ、待てフラン!」
フラン逃走。
「どうしましょうかねー」
フランはベルから渡された大量の書類を持って廊下をうろうろ。
あんなとこにいなきゃよかった…(by〇〇〇
「あ、〇〇〇ー」
「フラン隊長?」
「これ、やって欲しいんですよねー」
「え…いいけど…」
「ミーも後から行くのでー」
「了解。第3会議室でやるからね。」
信用しなきゃよかったんだ…(by〇〇〇
〇〇〇は第3会議室に向かった。
「重ッ…!」
書類を抱えてヨロヨロしながら廊下を歩く。
「あらッ!〇〇〇じゃない!」
3つめの角を曲がった時だった。
「ルッスー!?」
「お久~ッ」
ルッスーリアは手を振りながらこっちに来る。
〇〇〇にとっての大事なお茶仲間みたいな人だ。
(※〇〇〇との対話の相手の方は男性です。一応。)
「なっ、なぁに~(低音)?」
「やぁだ、顔色悪いわよ~?」
「見てよッ!書類!」
「あぁ、ごめんネ♪持ってア・ゲ・ル♪」
ルッスーリアは〇〇〇の持つ書類の束を軽々持ち上げる。
「すごっ」
「ウフッ」
「ところで用件は?」
「アンタ話が飛ぶわね~。ま、いいわ。〇〇〇、新しいお洋服買ったのよぅ!見てほしくって!」
「ああ~(この前はそう言ってロリ服買ってたよなぁ…後でスクアーロさんが燃やしてたケド…)!いいよ!見る!…あ、でも…この書類が…」
「じゃあアタシの部下チャンに頼んでアゲル♪」
「ホント!?」
「いいわよ。」
「ありがと!」
こうして〇〇〇はルッスーリアについて行った。
ルッスーリアが仕事を部下(チャン?)に頼んだところを見届け、安心したのはいいが、ルッスーリアのロリ服ファッションショーを3時間近く見ることになった…。
こうして、今。
結局、フランは現れなかった。(だいたい分かってたけど)
フランがサクサクっとやれば30分で済んだのに、ヤツはサボった。
完全にサボった。
勿論、仕事は難航。
3時間かかっても終わらない。
嗚呼、もぅ!
〇〇〇の怒りは頂点に。
「本当ーにすみませんっ!」
ルッスーリアの部下が一生懸命謝る。
『ヒマですねー』
もうっ
イライラしてると幻聴まで聞こえて―…
ん!?幻聴!?
近くにいるかも!
〇〇〇はすっくっと立ち上がる。
「取りあえず、出来るだけ資料やっといて!いい!?私はバカフラ…じゃなくて。違う違う。フラン隊長探してくるから!」
一言。
そう言うと〇〇〇は走り出した。
どこ行ったんだよ!
バカフランっ!
仕事もしないでさ!
〇〇〇は廊下を走りながらフランを探した。
いない…
どこ
行ったんだろ…
心配…
っいやいやいや!
仕事が
終わらないから
心配………?
その時
『フランさんと―…』
蘇る―
嫌な―感じ
『フランさんとサクラって仲イイよねー』
『この前さァ、サクラがフランさんの部屋に行ったんだって!』
『あの2人って、やっぱ付き合ってンじゃない!?』
『だよね!』
耳を
塞ぎたくなる
イヤ
イヤ
ヤメテ
ウソであってほしい―
「っ…ぅ」
やだ…何泣いてんだろ…
〇〇〇は気がつけば廊下の角で泣いていた。
バカみたい。
下を向き、首を肩に埋める。
涙で視界がプールの中から見たように歪んだ。
「―〇、〇〇〇?」
どこかで聞いた事がある声。
顔を上げるとベルがいた。
慌てて涙を拭く。
「ベル…?」
「どうした?蹲って。らしくねーじゃん」
「あ…イヤ、ちょっと…もー復活したから大丈夫!」
ムリに笑う
「あんま…ムリすんなよ」
「ありがと」
「つーか泣いてなかった?」
―え―
―気づいたの―?
「気づいたの!?」
「あ…まあな。」
「やなトコ見られちゃったなー。ってか、なんで分かったの?」
「だって俺王子だもん♪」
「なにそれーっ」
すると今まで(口しか見えないけど)笑っていたベルが急に真顔になった。
「つーか、俺の姫には泣いてほしくねーし。」
「え…」
「〇〇〇―…」
「あー、いたー」
この声―
ベルと〇〇〇は慌てて離れる。
「何してるんですかー?先輩と〇〇〇ー」
「あ…」
「いや別に」
「ふーん」
今、今、今、今!
ベルは―私に―
キ・キ・キ・キ―
ス―?
顔が近かった。
ベルの吐息が
唇に
触れた
「って言うかー〇〇〇に触らないでくださいー」
「は?」
フランがいきなり〇〇〇の肩を掴む。
「今日は随分と生意気だなぁ」
「そうですねー。先輩がウザいんで」
「んだと!?」
「って言うかボスさんが探してましたよー。先輩のコト」
「は!?早く言えッつーの!」
ベルは走って行った。フランはそれを見届けると〇〇〇と向き合う。
「〇〇〇…」
《プチ》
何かがキレた
「バカフランっ!どこに行ってたんだよ!」
〇〇〇はバコンッとフランのかえるチャンを叩く。
「ゲロっ」
「探したんだからぁ!」
「落ち着いてくださいよー。って言うか、ミー怒ってるんですよー?」
「は!?なんで!?」
訳が分からない!
なんでアンタが怒んの!?
「ミー以外のヤツと話すからですよー」
ん?
「は…?」
〇〇〇の顔を見て、フランはため息。
「こうしないと分かんないですかー?」
そして、〇〇〇を抱きしめた。
「ええええ!?何してんの!?」
「何、俺の姫とか言われてるんですかー。もー。」
「は?い?」
「これ以上言わせる気ですかー」
フランは
ずるい
好きに
させる気ですか?
「サクラって子は…?」
コワい。
けど聞いた。
「付き合ってるんじゃないんですか…?」
するとフランはくすりと小さく笑って言った。
「ミーはヴァリアーですよー?幻術使っていくらでも女の子なんて造れますー。まんまとヤキモチ妬いてくれまねー。わーい」
「なッ」
「それだけ大事なんですよー。〇〇〇はー。」
フランは強く〇〇〇を抱きしめた。
「〇〇〇はミーのモノなんですからねー」
ったく…
しょーがない
許してやるよ
バカフランっ
終わり★