そして続きものせてみる。


黎花、

こんな素晴らしい夢小説をありがとございました><//


大好きです!愛してます!!






**********




「〇〇―〇〇―」
1階で母の声がする。
体が
痛い。
起きたくない。


でも
今日から学校。
新学期。
学校に行かなくちゃ



―あれから
学校には行ってない。
お母さんは
毎日のように
学校に行っていた私が、
パタリ
と行かなくなったことを変には思ったらしいが、
あの日の私の腫れた目を見て、
何も言わなかった―


勿論
雲雀さんにも
会ってない。

思い出す度、
胸が痛い。
締め付けられる。

でも、ね
副委員長とか
終わりだから。

いいんだよ
いいの。

髪は結んで行きます。










「極限におはよう!」
「おはよー」
「はよ」
「おぅスッ」
「ぐっもぉにんっ!」
「はよざいますっ、十代目!」
「あ、お…はよう。」


様々な声が行き交う朝の校門。


皆はどんどん入っているのに、
〇〇の足は
―ストップ。


「雲雀さん…」

目線の先には
腕を組み、校門の所に寄りかかる雲雀。

どうしよう…
行きにくいなぁ…




素通り…しちゃえ!

止まっていた足が動き出す。

1歩…

ギュッ

革靴の音…

1歩…


1歩…


1歩…


1歩…


1歩…


1…



「〇〇」

ぎょっくんッ

雲雀さんの声―…

「あのさ」





足が走り出していた。






「はぁっはぁっ」
「〇、〇!」


雲雀さんと声が追いかけてくる。

タッタッタタタッ
バタバタバタバタ

足音がずれた―
その時







「きゃっぁ!」
「〇、〇!」












坂道で目の前が大きく歪んだとき、
すごい力で引き戻された。

それしか…
覚えてない…

ゆっくり目を開ける。
道に倒れていた。
それと同時に誰かに―雲雀に―抱き締められていることに気が付いた。

抱き締められている腕を掴む〇〇。
しかし、その腕は力なく、ダラリと下がった。

「は?ぇ?」
見ると雲雀は〇〇を庇い、坂を転げたらしく、あちらこちらに、かすり傷や、打ち身が出来ている。

血も
出ている。

「ひっ、雲雀さんッ!」
「…」
名前を呼んでも
応えてくれない。

「やだぁ…やだょお…」
ゆっさゆっさ
ゆする。


起きない雲雀。

「誰かっ…呼ばなきゃ!」

そう言って立ち上がった〇〇。
…の腕を雲雀が掴んだ。



「!」


「大丈夫…だから…」
ぐったりした体を起こす雲雀。

「…痛…」
「やだっ、体起こしちゃダメ!」

〇〇は雲雀にすがりつく。
塀に雲雀を抑える。

「大丈夫だって…いってんじゃん…」

目を瞑り、低い声で言う雲雀。
〇〇をトン…と押す。

「ごめ…な…さい」



迷惑だったかな…

迷惑だよね…

押された所が痛い。



「っ誰か呼んで来ますよっ!そんな怪我じゃ―…」
「いいからっ」



ズキッ

足の痛み
ううん
胸の痛みが
戻って来た。



雲雀さんの近くにいるとこうだ。
胸が痛い。

ポタポタ…
落ちる涙。

その涙を雲雀は優しく拭いた。

「な…んですか…」

「…ぃてょ…」

「…え…?」

「ここにいてよ…」

そう言うと雲雀は、〇〇を抱きしめた。

ぎゅぅぅぅぅ










「ちょ……ひば…さん…苦し…ぃ」
やっと雲雀が腕の力を緩めた。

〇〇は雲雀から離れる。

「何するんですかぁっ…!?」


真っ赤な顔の〇〇を見て雲雀は困ったように眉を下げた。

そして一言。


「好きだから」




「…?」

「何その顔」

「…?」

「ねぇリアクション」

「ゆ…」

「ゆ?」

「夢…?」

夢見てるのかなぁ…


「夢じゃないよ」
〇〇の頬に出来た一筋の道を雲雀はもう一度拭いた。

雲雀の手の体温が夢ではないことを自覚させる。


「ぅぇえっぅ…」
また涙が出て来た。


「泣き虫?」
「雲雀さんがこぉさせたんぢゃっ…ないですかぁ…」

雲雀は
〇〇の頭をよしよし。
と撫でる。

ぶわゎゎ
涙が出てくる。
ヤバい。
幸せだ…





キーンコー…


遠くでチャイムが鳴る。
「じゃ、行こっか。」
雲雀はすくっと立ち上がる。

「えぇっ!?怪我は!?」
「え?怪我?してないよ?」
「してるじゃないですか!」

〇〇は雲雀の怪我を指す。



すると雲雀はケロリとした顔で答えた。
「こんなの怪我じゃないよ。ほら、行くよ」

スタスタ
歩いて行く。

「え!?嘘ぉ!?」
「ホント。」
「じゃ、消毒しますっ」

雲雀を座らせる〇〇。
「あのねー」
「はい?」
「ヤバかったんだよ?」
「何がですか?」

「『やだっ、体起こしちゃダメ!』って〇〇が抱きついた時。」

「え」
「限界ってヤツ」

だから…
押して離したのか…



「終わりましたよっ」
「ありがと」


2人の影は重なっていた。










★END★







★おまけ★

「ね、〇〇」
「?なに?」
「髪、下ろしてよ?」
「何で?」
「副委員長」
「う…」
「ま、こーして近くにいるからいいか」



ちゅ



「スキあり」


…風紀室で//
忘れられませんっ
by〇〇