2011年
地域猫の保護活動を始めた頃
その公園にはたくさんの猫達がいて
餌やりさんがいたが、未手術の子も多く
猫を捨てていく人もあとをたたなかった
チャトは4兄妹で生後半年ぐらいだった
当時の私はボランティアさんの存在すら知らず
個人でTNR(その言葉も知らなかった)
と猫達のお世話をしていた
そんな中、チャトがうずくまって動かないと連絡が入り
すぐに駆けつけると
箱の中でぐったり横たわってるチャトがいた
すぐに病院に駆け込み
検査結果で白血病と診断された
チャトの血液はほとんどなく生きているのが不思議だと言われるくらいひどい状態だった
すぐに供血猫がいる病院で輸血をしてもらい何とか命はとりとめたが
チャトは少し動くだけでもしんどそうでいつも息切れをする状態だった
インターフェロン治療を定期的に続け奇跡的に
元気になっていった
数か月後
当時検査結果では陰転してた
そんなチャトをケージの上から突いたり威嚇したり、ボス猫がイジメだし
チャトは数年ケージからほぼ出る事さえできなかった



2017年、2度目の発症
その日から過酷な闘病生活がはじまった
2回目の輸血
ステロイド、インターフェロン、オゾン治療
私はチャトの為に、できる限りの治療をしてあげた
それでも思うように状態が良くならず、余命宣告も受けた
そして3度目の輸血
我が家の若い雌猫キイから血をわけてもらった



3度目の輸血から徐々に体調が良くなり
チャトはまた奇跡的に元気になった
チャトはもう大丈夫、治るんだと信じていたし
その頃の私は無知で白血病という病魔の本当の怖ろしさを知らなかった
2019年頃よりチャトの体調は良くなったり悪くなったりを繰り返し
医師はステロイドを増量した
私はステロイドの副作用が心配だったが
医師にお任せするしかなかった
不信感をいだきつつ
ほぼ毎日のように通院がつづいた
そう、4度目の奇跡を信じ…



2020年4月
チャトはほとんどご飯を食べなくなった
食べる物は体に悪い物でも何でも食べさせた
ゆいつ食べていた乾しカマやカツオも一切口にしなくなった
亡くなる2週間前
もうできる事はない
お家で診てあげて下さいと
今まで一緒に戦ってくれてた信頼していた医師から見放された
悔しさと哀しさで
ならくの底まで突き落とされた気持ちになった

ステロイドの副作用で
ボロボロになっていったチャトの体
徐々に後ろ脚が動かなくなり
腎臓も悪くなっていて
いつもいつも吐き気があり本当に苦しそうだった
そんなチャトを見ている事がどれだけ悲しく辛かっただろう
亡くなる数日前から
チャトの体は冷たく固まっていった
それでもチャトは必死で生きようとしていた
本当に
最後の最後まで諦めず…
本当に強い子だった
2020年5月10日、8時17分
大きく呼吸を数回して
チャトは旅立った




延命という選択をした私
延命をする事が反対にチャトを苦めてしまっていた事
延命をするという事が良い事なのか悪い事なのか
今もわからないでいる
あれからもう一年
今でもチャトへの後悔の思いと自分の至らなさに胸か押し潰されそうになる

白血病の9割は血液検査でわかるが
あとの
4%は骨髄に残っているそうです
3歳ぐらいまでに発症し亡くなってしまう
ケースが多いという




チャトと過ごした8年は
本当にいろいろな事があった
そして私はチャトからたくさんの事を学ばせてもらった
私はあなたに出会えて本当に幸せだった
チャトありがとう
いつまでもいつまでも
忘れない
ずっとずっと
愛してる