イチゴ

イチゴ

小説家になりたい!!

小説家を目指す奮闘記。

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すごく良い曲を見つけた☆


ヒトデの少年「セル」と人魚のお姫様の恋の物語デス♥


NHK「みんなのうた」で8月、9月と歌われていました。


とても鮮明で綺麗なアニメーションとミュージカルなどで活躍している中川晃教の声♪に


引き込まれていきました。


この二人はどうなってしまうのだろう・・・・。


幸せになれるのだろうか・・・・。


曲を最後まで聴き終わって、涙がでました。


多くの人に一度は聞いてもらいたい曲デス♥




CDをなんとか手に入れました。


絵が綺麗です♥

セルの恋 ©加藤久仁生(クニオ)

私のお気に入り♥宝物に加わりました★

私は九州に住んでいるんですが、只今、台風が凄いです!!

台風が凄いならネットせずに非難しとけ!と思うでしょう・・・・しかし!

私は猫を置いてはいけません!!!

避難所はペット連れ込み禁止★なんて冷たいっ!と言いたい所ですが、

色んな人がいるので仕方が無いですね。



我が家には二匹のネコちゃんがいます。

まず「トラちゃん

トラ


トラ・・♂・・この頃、遊んでくれない。

隣に住んでいるミーコちゃんに夢中♥

ミーコちゃんのお腹が大きくなってきました!

トラは毛が長く、ミーコちゃんは毛が短いので・・・

生まれてくるチビニャンコの中に毛が長いニャンコがいたら・・・

紛れも無い!!トラの子だ☆隣のおばさんに睨まれるよぉ。。



二匹目。「クロちゃん

クロ


クロ・・♂・・自分の3倍のジャンプ力を誇る☆

家の周りはトラの縄張りなので、クロは極力、家の中にいる。

動くものには超敏感!!!

物で釣ろうが、エサで釣ろうが飛び掛って来てくれるので飼い主としては嬉しい♥

最近のクロについての悩みは・・・スヌーピーのヌイグルミの股に顔を突っ込む事!!

いいか、クロよ。ヌイグルミだから・・・しかもスヌーピーは犬だから・・・

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「私は一年前に高校時代からの親友であった右田という男の借金の保証人になった。さっき君が言ったように今の世の中では良くある話だ。借金の肩代わりをさせられた。右田は高校に通いながら風俗のアルバイトをしていた。客引き・・というのかな。その風俗の店は裏で中国マフィアが経営に関わっているのだと噂で聞いた。右田は、その中国マフィアから金を借りたんだ!」


 言葉を選びながら、呼吸を忘れるほど思いつめた表情でオジサンは私に人生のほんの一部であろう出来事を話してくれた。


 オジサンは流れ落ちる涙を右手で拭い取り、最後に「君が弁当を入れてくれた子だって、すぐに分かったよ。」と言った。


 私にも受け入れなきゃいけないのに受け入れられない事実がオジサンの話の中で出てきてしまった。


 中国マフィアから金を借りて行方をくらました右田という男は、二ヶ月前にバラバラの遺体になって発見された男だった。


 オジサンは右田がまだ逃走中の頃にマフィアに追われ、怖くて、どうしようもなくて、コンビニに強盗に入った。


 そう、おばあちゃんが殺されたコンビニに。


 目の前に私の大切なおばあちゃんを殺した犯人がいる。


 どうしよう・・・殺す?・・いや、おばあちゃんが怒る。


 私は今、泣きながらも茶団子を片手にしっかりと握り締めた、この白髪のオジサンに殺意を持っているのだろうか。


 冷静になれ!ここで殺すのか!大丈夫、私はまだ冷静だ。


 白髪のオジサンは、きっと一瞬で死ぬよりも牢屋に入り、苦しみ続ける方が相応しい。 


オジサンは謝った。


 おばあちゃんと関係があると知らないはずなのに、私に謝った。


 ラジオの放送でおばあちゃんが亡くなった事を知り、混乱して、ただもう逃げる事しか思いつかなかったのだと。


 これからオジサンは警察に向かうのだろう。


 私が最後にかけた言葉を受け入れてくれると信じて。


 「警察に行ったら、マフィアも手が出せないのにね。」


 マフィアに殺されるか、私に殺されるか、警察に捕まるのか、さぁ、選べ。



本日も暑い日でした。

クーラーきいた部屋でのんびりと「イチゴ」を書こうと思いました。

でも!!奥歯が・・親知らずが・・・・痛い!!!

歯医者さんは容赦ないですねぇ。







イチゴを書きはじめてから、本・書評・文学のランキングもあがりました。


かなり嬉しい事です。


でも開いて、すぐに閉じちゃっている人が多いのでは?とネガティブ思考の今日この頃。


イチゴは、もちろんフィクションなのですが、前半の文章・・・


少しだけノンフィクションが!!!


それは・・・私にもイチゴがあるという事!


お風呂に入っていて、右脇の下の「いちご状血管腫」をみて、顔にできなくて良かったなぁと、しみじ

みと思っていて・・・


私と同じ所に「いちご状血管腫」がある人は何人いるんだろうか・・・と考えてました。


衝撃的な人生だったら!?な~んて考えているうちに・・・小説のネタになるかな。


と・・・と~っても浅はかな考えのもと、イチゴという物語が誕生してしまったわけですな。


わたし・・・早まったかなぁ↓

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住職は、今日は留守か?いつも門の前を掃除している坊主しかいない。


私はスタスタとおばあちゃんの墓がある通りまで辿り着く。


おばあちゃんの墓の前に誰かがいる。


 白髪のオジサンだ!


 茶団子を貪る様に食べている。


 オジサンだったんだ!


おばあちゃんの茶団子を食べてるのは橋の下のオジサンだったんだ!


 私は静かに近づいた。


 「その茶団子、美味しいでしょ?」


 オジサンの手が止まり、口が止まり、ゆっくり私の方を見る。


 怯えた目?いや、薄い灰色の目が、まぶたが大きく見開く。


 これは、獣が獲物を凝視した時の目だ。


 怖くは無い。


 私の心はやけに冷静だった。


 「茶団子がなくなってたのはオジサンが食べていたからなんだね。」


 「・・・すまん。」


 私はオジサンの一言を聞いて、隣に腰をおろした。


 もう獣の目ではなくなっている。


 「オジサン、いつも橋の下にいる人でしょ?生ゴミの日も見かける。」


 「・・・あそこのマンションに住んでいるのか。」


 「うん。・・・このお墓ね、私のおばあちゃんの墓なんだ。」


 「・・・・・ゴクン。」


 「はい。水だよ。団子なんだからお茶が良かったかなぁ。」


 「・・・ありがとう。」


 「最近は団子がなくなってなかったから、もう茶団子飽きちゃったのかなって思ってたんだ。」


 「・・・いや・・あんまり毎日のように食べていたら・・」


 「見つかって怒られると思ったの?」


 オジサンは、また一口と茶団子を口に入れながら頷いた。


 「私は・・・罪を犯した。」


 唐突な告白だった。


 私は顔に出さないように冷静に答えた。


 「そんなの、今の世の中じゃ珍しくもない。」


 おばあちゃんが私の為に作ってくれたチェック柄のバックから煙草の箱を取り出し、一本を口に加えて火をつけて、ゆっくりと横目でオジサンを見た。


 驚いた。


 オジサンは、目に涙をためて私を凝視していた。


 「なんで泣くの?私、気に触ること言った?」


 「・・・ずっ・・ずっと、誰かに聞いてもらいたかった。・・だが、警察には行けない。私には家族もない。この寺の住職も交番のおまわりと仲がよく、話すに話せなかった。」


 少しずつ、見るからに年下の私に、丁寧に話しはじめた。






続く→

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福島さんのアパートを出て、徒歩5分の寺におばあちゃんは眠っている。


 「やぁ、茜ちゃん。花枝さんを今日も綺麗にしてやっておくれ。きっと、喜ぶよ。」


 この寺の住職さんは、私にとっておじいちゃんの様な存在だ。


花枝さんとはおばあちゃんの名前で、おばあちゃんは住職さんの初恋の人だから、私を自分の孫のように可愛がってくれる。


 「おばあちゃん、今日も来ちゃったよ。綺麗にしてあげるから待っていてね。」


 近所にある和菓子屋の茶団子は、おばあちゃんの大好物だ。


 私は、おばあちゃんのお墓に茶団子を供えると辺りを見渡した。


 いつも供えたはずの茶団子が消えている。


 それは住職が回収していると思っていたのだが、どうやら違うようだ。


 誰か、そう誰かが茶団子を持っていって食べている。


 文句の一つでも言ってやろうかと見張っていた事もあったが、一日中お寺にいても誰も現れなかった。


 最近は毎日のように来ているから前日の茶団子はそのままだ。


 私は少し期待しているのかもしれない。


 でなければ、墓の前に茶団子が残っているのに、新しいのもわざわざ買ってこない。


 「昨日も来てないみたいだな。」


 勿体ないので、私は昨日の茶団子を食べはじめた。


 私がおばあちゃんの墓に毎日のように来ているのは、茶団子を食べている人を見てみたいのともう一つ、寺から五十メートルのところにある小さな橋の住人。


 今時ホームレスは珍しくないのだが、その白髪のオジサンは気になった。


 よく私の住んでいる地区のゴミ置き場でゴミ袋を漁っているのを見かけ、私は何を思ったのか買ってきた弁当を開けずに、生ゴミの日にわかりやすいようにゴミ袋に入れた。


 朝6時、白髪のオジサンは弁当を見つけ、橋の下へ持ち帰った。


 その日以来、私はオジサンに興味を持った。


 今日もまた、橋の下でうずくまっている。


 声を掛ける勇気はない。


 弁当は美味しかったか聞く気もない。


 同情していると思われるのは気分が悪いからだ。


 オジサンは生ゴミの日には、福島と書かれたゴミ袋を一番に開ける。


 もう弁当を入れる気は無いが、期待しているのだと思うと心が揺れる。


 二日たった。


 梶原さんからの連絡も無く、福島もいつも通り。


 今日も私は寺に向かう。





続く→

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2・白髪




 福島刑事の家にお世話になって2か月。


 春爛漫の恋の季節到来なのですが・・あいかわらず福島という男は家ではだらしなく、私には厳しく、今にハゲができそうな生活を送っていました。


 「今日、おばあちゃんのお墓行くから。」


 「今日も!だろ。」


 「なんか文句でも?」


 「勉強しなさい。もう5年生だろ?」


 「あ~ら、お兄様から見れば、まだ5年生のガキですもの。勉強なんて、これからいくらでも出来ますから。」


 「くそガキ。」


 「アホ刑事。」


 無視して外に出ようとした時、福島さんの携帯電話が鳴り響いた。


 慌てて携帯を探すのだが、どこにあるのやら。


 「そんなに慌てなくても・・・」


 「この着信音は梶原さんのだ!」


 今日日の携帯電話は、この上司はこの着信音にと指定できるらしい。


 電話を取るときに困らないためだとか。


 「もしもし!梶原さんですか!」


 「なんだ、よくわかったな。」


 携帯に耳を当てていない私にも聞こえる音量に設定してあり、懐かしく、優しい声が聞こえてきた。


 「おう!元気かい?」


 「げっ、元気かいじゃないですよ!もう、何処で何してたんですかぁ!」


 「元気ならいいんだよ。まだ一人前にもなってないお前が心配でなぁ。」


 「茜ちゃんもいるんですよ!」


 「ん?茜?」


 「双子が誘拐されて間もない頃、小学校に聞き込みに言って彼女の一言で随分と分かったことがあったじゃないですか。おばあさんを亡くされて、今、私と暮らしているんです。梶原さんを頼って警察に来たんですよ。」


 「おぉ、覚えているよ。あの茜ちゃんかい。」


 福島さんが私に電話に代わるようにジェスチャーした。


 「もしもし!おっちゃん、どこにいるの?」


 「おう。茜ちゃんかい。おじちゃんは、ちょいと忙しいのだよ。また後で電話すると伝えてくれ・・・」


 「・・ねぇ、切れたよ。」


 「はぁ?切れたって・・・梶原さん!」


 私から電話を奪い取ると福島さんは、蒲団に潜り込んでしまった。


 「兄ちゃん、手掛かりになるかわからないけど、電話から梶原さんの他に中国語を話しているのが聞こえた・・けど・・」


 福島さんはピクリとも動かなかった。


 私に今、出来る事はない。


 梶原さんが双子の事件に関わっている事はわかるけど、私は同じ人間をバラバラにするような異常者と関わる気は無いのだ。


 おばあちゃんを殺した犯人を捕まえてもらおうと思ったけど、当分は無理のような気がしてきた。




続く→

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 おばあちゃんが死んだ。


 突然の事だった。


 2丁目のコンビニに強盗が入り、店から出てきた時に偶然通りかかったおばあちゃんにぶつかった。


 強盗は出刃包丁を持っていて、身長160センチで、腕を曲げたときに包丁がちょうど、おばあちゃんの心臓の位置にくる。


 強盗に刺し殺されてしまった。


 犯人が殺してやりたいほど憎いよ。


 捕まえられない警察も嫌いだ。


 救えなかった医者も嫌いだ。


 その時、家でTVゲームをやっていた自分が一番、大嫌いだ。


 おばあちゃんが居なくなってしまった家は、人手にわたる。


 財産目当てに伯母さん達が売ってしまったからだ。


 おばあちゃんとの思い出の家。


 お母さんが生まれ育った家。


 私が生まれた家。


 私の中で全てが始まった場所。


 下唇を噛み締めた。


 歯の型がつくまで、血が出るまで、涙が出ないように。


 おばあちゃんに愛してもらったことを忘れないように噛み締めよう。


 思い出が涙で流れないように噛み締めよう。


 やり直せない過去の現実をガムみたいに噛んで捨てよう。


 「お兄ちゃん・・」


 「ん?なんだよ。」


 「今頃、涙が出てきちゃったよぉ。」


 「アホやな。泣いて当たり前や。お前ぐらいの年で涙を隠す根性なんて持たなくていいんだよ。」


 「うっ、うっ・・」


 「泣け。俺は隣にいる。お前の隣にいるからよ。」


 「うっ、うえ~ん!!」


 大声で泣いた。


 お兄ちゃんは黙って私の頭を優しく撫でてくれた。


 お兄ちゃんの手の温かさは、冬の朝には温かすぎて頭のてっぺんが霜焼けになるかもしれないと本気で思った。


 「お兄ちゃん、これから何処に行くの?」


 「まぁ、当分は・・まだ聞き込みしなきゃな。あっ!言っとくけどな、俺はメシなんか、いつもコンビニ弁当だからな。作った事なんてない!作って食いたきゃ金はやるから、自分でしな。」


 「うん。コンビニには当分行きたくないよ。」


 「・・・・梶原さん、探さなきゃ。」


 「じゃあ、私は・・・」


 「おい!よせやい!刑事が預かってる娘が、復讐の為に人を殺そうと計画してるなんて・・・俺の頭の中だけにしといてくれよ。」


 「想像力が豊かだね。」


 「陳腐より、豊富な方がいい。」


 「難しい言葉は分からないよ。」


 冬の朝、刑事の頭、中みたい・・・字余り。




続く→

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 「くっそー。俺は・・・なんて・・うっ」


 「なに?」


 「なんて不幸な男なんだぁ!!!うおぉ」


 「大の男が大声で泣くの、初めて見た。」


 「大人の男だってなぁ、泣きたい時ぐらいあるんだよ。」


 「お兄ちゃんも痛いから泣いてるの?」


 「ん?痛い・・?」


 「弁慶も牛若丸にやられて痛くて泣いたって」


 「誰に聞いたんだ?」


 「おばさん。」


 「・・・・・ふん。」


 私は小学校4年生になった。


 2年生のときに出会った刑事のお兄ちゃんと並んで歩いている。


 中年の刑事、梶原義常が消えたからだ。2年前に起こった双子誘拐事件を捜査中に消息をたった。


 私が二人の刑事と出会うきっかけになった双子誘拐事件は、双子が見るも無残な姿で発見され、犯人は捕まらないまま捜査本部は解散した。


 夏の朝、生ゴミ置き場に異臭が漂っていた。


 そのゴミ置き場がある地区ではゴミ収集の日に交代で、ゴミ袋は指定のものか、生ゴミの日なのに燃えないゴミを捨てていないかなどを監視する人がいた。


 黒いゴミ袋を発見したのは、その日の当番だった主婦で、指定ではない黒のゴミ袋から異臭がしたので中を確かめた。


 そこには目を見開いたままで、恐怖に怯えたような顔があった。


 顔と胴体と手足がバラバラ状態の双子の死体だった。


 誘拐殺人事件を追っていた梶原警部は、犯人逮捕の為に駆けずり回っていた。


 でも、その捜査が実を結ぶ事はなく、2年後に「双子誘拐殺人の犯人がわかるかもしれん」と言葉を残して、消えた。


 でも、なんで私が若い刑事と一緒にいるのか。


 福島という刑事は梶原に刑事のいろはを教えてもらい、父親のような存在だという。その梶原警部を救いたいと、警部を知る人物を手当たり次第にあたり、最近見かけていないか聞き込みをしていた。


 「見てないよ。あの事件以来ね。」


 「そうか。」


 「刑事さんに逢えて良かった。」


 「俺は少し、後悔してる。」


 「一緒に住ませてって言ってるだけじゃんかぁ。梶原警部を探すのも手伝うし。」


 「ばっ!ばかやろ!んな危ないことさせられるか!」


 「じゃあ、どうすればいいの?」


 「家に帰ればいいだろう。」


 「家ないもん。」


 「はぁ~?」



続き→

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 母親という存在も父親という存在も知らずに育った私にとっては、興味はあるが関わりたくない事件だった。


 この頃、私は親戚中の厄介者になっていた。


 母は体が弱く、私が物心つく前にガンで亡くなった。


 父は年下の不良少年で十七歳だったらしいが、今は行方知れず、写真もない。


 母とは十歳も年が離れていたそうだ。


 母方のおばあちゃんと二人で暮らすようになり、関西にやって来たのだが、おばあちゃんも体が弱くなってきたので、親戚中がもめだしたのだ。


 「ほっといてよ」今だったらその言葉を言える。


 だが、当時8歳の私は中学校にも行きたいし、毎日ただ平穏に暮らしたいと思っていた。


 「おっちゃん・・・事件解決?」


 「いや、まだやな。犯人も双子ちゃんも何処におるのか・・・」


 「見つかったらな、おっちゃんはココには来ないの?」


 「そうやな。なんや、来てほしいんか?」


 「うん。」


 刑事のおっちゃん、にこやかに笑って「またな。」って言って帰っていった。


 あれは、本気にしてないな。


 本当は家に帰らずに、ずっと小学校にいるのが幸せだと思った。


 なんなら刑事のおっちゃんが私をお持ち帰りしてくれないだろうかと。


 おばあちゃんのことを考えると帰って側に居たいとも思うのだが。


 足も弱くなっているようで、先が怖い。


 「もう!母さんったら!自分の洗濯物ぐらいたたんでくれない?」


 「母さん!俺の会社さぁ・・・」


 「ねぇ、お母さん!まだ先かもしれないけどさぁ・・今、言っておくわ。私、介護は嫌だから、その辺の事、考えといてよね!」


 またか・・・おばあちゃんの子供、私の母さんの姉と兄と妹が、今日もおばあちゃんを苛める。       


 「ただいま。」


 「おや、茜。お帰り。」


 「おばあちゃん・・ガンバレ」


 最後の方は、口をパクパクさせただけだったけど、伝わったのか、おばあちゃんは頷いてくれた。


 おばあちゃんは優しく、そして強い。


 おばさんが言う様に介護をするのは大変で、私も先が怖いとも思った。


 だけど、おばあちゃんは足が弱ってきたものの、元気だ。


 自分の子供に暴言を吐かれようと金をせびられようと、文句を言ったことがない。


 じっと我慢、でも我慢できるって凄い事だと思う。


 それに、おばあちゃんには私が側にいなければならない・・と私の存在意義も見出してくれるのだ。


 8歳だった私が、本能のままに考え、行動していたのは言うまでもない。


 今だから振り返り、過去を思いだす。


 そして、あの時にナゼ・・と後悔する。







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